終わりを知らせる砂時計 (ページ2)

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…ファン？ページ2

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今日はマネージャーオンニがいない日

撮影終わりにコーヒーを買って、外に出ると急に雨が降り始めた
幸いなことに撮影終わりなのでオンニに電話しながらこっちに迎え来てもらおう…

いや、テイクアウトをしたコーヒーを片手に辺りを見渡せば雨宿りできて車が入れる場所は離れていた

そういえば次のドラマも雨がテーマだったような…なんて考えていると髪から滴る雫が止み、「大丈夫ですか？」と声が掛かった。

「すみません…
傘もささずに立っていたので気になって」

『こちらこそごめんなさい』

上を見上げると思ったより長身の男性が透明な傘を刺して、気になったという言葉通り不安げな表情を見せていた。

「向こうまで一緒に行きましょうか？」

『お…願いします』

「よかった」と微笑む彼の笑顔は雨空を晴れさせるような…太陽みたいな笑顔だった

そういえば彼の顔…どこかで……

「なにかついてますか？」

『誰かに似てるなあと思って』

「そう…ですか？
ここから帰れそうですか？」

『はい、迎えが来ると思うので』

「あ…でも、近くの大通りよく混むから…
って……あ！！

シン・Aさんですよね？」

『…ファン？』

まさか、と彼の顔をまじまじと見ればすぐに否定してくれた

MG「いや！僕、キム・ミンギュです」

『きむ・みんぎゅさん？』

MG「顔合わせ今日ですよね？
制作会社で顔合わせって聞いてるので一緒に行きましょ」

『…え？』

明日なんじゃ…と言う前に手を引っ張られてしまった

やっと止まったと思えば彼の携帯電話が鳴った

「失礼します」と丁寧にお辞儀をしたと思えば、凄い表情を見せた後、目が泳ぎに泳ぎまくっていた

MG「Aさん… 明日って……」

『…ふふっ、そうですね』

表情がコロコロ変わる彼に思わず笑ってしまった。
この人となら今回のドラマはやって行けそう