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続き ページ30

剣持「それのせいで配信者を辞めるんですか。…なら、その事を話してまた…。」


『"また"なんて無いんです。弓道だって一射一射大切にしているんです。だって同じ一射によって結果が変わるから。頼るとか、頼らないとか…そういう問題じゃないんです。』


優琴「はっ、はっ…勝手に行かれるの、困るんだが……。」


『私が私のために辞めるんです。…もう明日にはライバーを辞めるので話しかけないで下さい。』


兄さんが来ても口は止めなかった。


剣持「…嫌です。毎年毎年、忘れられるのは辛いんです。でもライバーなら、リスナーなら…忘れられない。今年こそって思ってたんですが…無理、みたいですね…。優琴は…忘れ、」


優琴「剣持。…俺はスタッフとライバーという関係になったからお前の対応を変えた。…それがダメだったみたいだな。」


空気を変えるためか兄さんが話し始めた。


優琴「忘れない存在だったのに入社してから変えたら、辛くなるだけだよな…ごめん。」


私、邪魔なんじゃないか。


剣持「…優琴の口から聞けたからいい。…二人で話させてもらってもいいですか?」


優琴「あぁいいよ。」


私のことなのに勝手に決まったんだが。


剣持「…僕はそるとが好きです。その表情も、笑い声も…全部、全部愛しています。」


その目は真剣そのものだった。


『…剣持さん。じゃあ勝負をしましょう。来年の私を好きにさせたら勝ち、ってゲームを。それを逃したら東京の大学行きますし何処かの幼稚園に働くので会えなくなると思いますし。』


だから考えずに口走ってしまった。
でもこれは剣持さんの負けだと思った。だってヒントをあげても学校が違うし部活も辞めてるだろうから今回みたいに練習試合後に会う、なんてことはできない。


剣持「…言いましたね?なら僕は全力で向かいます。嫌だと言われたら少し抑えますが…。」


『それは未来の私によって変わるのでどちらでもどうぞ。』


剣持「そうですか。…なら、今年度は友達として、よろしくお願いします。」


『…はい、よろしくお願いします。剣さん。』


来年こそ、私の心を受け止めて下さい。

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作品ジャンル:恋愛
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安海 - kuruさん» kuruさんコメントありがとうございます!こちらも最後まで楽しんで呼んでもらえるように駆け抜けていきますね! (2022年11月8日 18時) (レス) id: a1ab37ebe0 (このIDを非表示/違反報告)
kuru - 初コメしつれいします!とても面白かったです!作者様が終わりを#4か5と仰っていてもう少しで悲しいですが最後まで楽しく読んでいきます! (2022年11月8日 16時) (レス) id: a853518736 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:安海 | 作成日時:2022年10月24日 19時

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