【刀剣乱舞】それでも少女はそらを飛ぶ【堀川国広】

第七話・質問攻めと引っかかる言葉 ページ8

「ありがとうございます。では、幾つかお聞きしますね」

先程の柔らかな表情とは打って変わり、真剣な表情になった堀川くん。うぅ、可愛い可愛いと思ってたのに、なんだか凄くかっこいいぞ。ギャップ萌えって奴なのか。そっち方面には疎いから、あまり良く分からないけれど。

「まず、今日は、“西暦何年”の、何月何日ですか」
「え、ええっと、二〇十七年の八月二日……です」

なんでそんな事聞くんだろう。日付ならまだしも、西暦まで聞く必要があるのだろうか。

「次に、此処は、“どこですか”」
「東京都千代田区です……」
「では、3つ目。」

考え過ぎかな。場所を聞くのは当たり前だし、年についても単に聞いておこうってだけかも知れない。ちなみに、千代田区は天皇皇后両陛下が住んでいる「皇居」がある所。都心、ってやつ。大学に近いから此処を選んだけど、物価が高くてひいひいしている大学生はこの私だ。

「”審神者“と言う名に聞き覚えは？」
「ああー、昔、本を読んだ時にちらっと見たけど……なんだっけね？ごめん、わからないや」
「わかりました。ありがとうございます」

審神者、審神者……ねぇ。実家でスパルタ指導されていた時、なんだか凄く偉い人に習ったような……教科書もどきに書かれていたような……だめだ、昔すぎて全然わからない。

「それと、これで最後なんですけど」
「うんうん、どうした？」

あの……と、若干の上目遣いになる堀川くん。やめろ可愛い。可愛い。

「じょしだいせい……？と、こすぷれって、何なんですか？」
「あー……」

結局説明してなかった。でも、本当に知らないのだろうか。

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