4話：初対面 ページ5
Aside
突然の出来事に動けないでいるとｶﾞﾁｬという音とともに開かれるドア
そこから顔をのぞかせたのは
顔に傷があるザ・おかん！みたいな見知らぬ男の人だった
「初めまして。騒がしくてすみませんどうぞ、お入りください」
やっぱりザ・おかんだった
さっきの騒音は全く聞こえなくてちょっと安心
「おじゃましま〜す…」
挨拶をして中に上がる
「それで、私は何の手伝いをしたらいいですか？何にも聞かされてなくて
少しぐらい教えてくれてもいんですけどね〜ハハ」
何も教えてくれないいづみに対して少し苛立ちを覚えたので乾いた笑いをこぼす
するとおかんの人は苦笑いしながら
「そうなんですか、確かにカントクは少し抜けてるところがありますからね」
と返してくれた
(…？カントクって、なんだ？)
さっきから何一つ言ってることが分からない、疑問に思ってるとおかんの人が
切り出してきた
「そういえば、自己紹介がまだでしたね！俺は伏見臣で秋組所属です」
「秋、組…？(小声)
あ、あぁ私は三日月Aです。伏見さん、、でいいですか？」
呼び方を確認すると
「はい、いいですよ」
と笑いながら言ってくれた
(何という好青年オーラ…！ま、綴には負けるけどね！ていうか
絶対モテるよ伏見さん！ちなみに男子からも人気高そう)
こんな時でも綴が頭の中に出てくることに自分で自分にあきれる
(ﾊｧ､どんだけ好きなんだ…私)
そんなこと考えてたら伏見さんが手伝いの内容について教えてくれた
「三日月さんには今日掃除の手伝いをしてもらいたくて…
ホントすみません！来て早々に」
眉を下げる伏見さん
何か私も申し訳ない気持ちになってくる
「いえいえ、構いませんよ！ほんとに嫌だったら断ってます
それに、ここ広いから掃除も大変でしょうし力になれるよう頑張ります」
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作者名：君が代スイーツ | 作成日時：2021年6月14日 0時
