op14…プログレ3…桜ねこ ページ6
ボンッ！
ボンッ！
ボンッボンッ！
爆発音が次々と鳴り響く。
神(ゆ…誘爆が止まらねェ！！
卑屈になった原因…まさか…この曲なのか！？)
谺「…指揮者の希望なので異論は認めません
合奏した後決めなさい
いいわね。」
谺の言葉には有無を言わさないそんな強さがあり、流石の邑楽も黙るしか無かった。
苦々しい邑楽と御器谷の顔を見て、神峰は思うのだった。
───オレ、選曲ミスした！？
その日の帰り道。
桜が約束してくれた通り、神峰は桜と帰っていた。
だが、
神(き、気まずいっ…
桜も何も話さねぇし…)
そう、二人の間には学校を出てからずっと沈黙が続いていた。
神「あ、あのさ、」
桜「何？」
神「聞きたいことが、あの……たくさんあんだけど…」
桜「答えられる範囲内で全部答えるよ。
あ、そこの公園入る？
あの子の話は長くなる。」
桜はチラリとその公園を見た。
神「お、おぅ」
神峰は言われるまでそこに公園があるなんて知らなかった。
だから、びっくりした。
その公園は人に忘れ去られたかのように、ひっそりとしていたから。
でも、中と外では大違い。
とても、銀杏が綺麗に咲いていて、向こうの方には薔薇園があった。
桜「ここの公園はさ、入り口が地味だから誰も公園があるなんて分からない。
でも、１度入るともう一度来たくなる。
そんな、私“たち”のお気に入りの場所。」
神「…そっか。」
桜「…聞きたいことは？」
神「桜は、宴のことどう思ってんだ？」
風がさぁーっと木々の間を駆け抜けた。
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作者名：松太and桜ねこ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2015年1月24日 15時
