op14…プログレ2…松太 ページ5
神「す…“吹奏楽のための木挽歌”……とか」
神峰の提案に谺は瞳を丸くする。
谺「純和風ね!お祭りっぽいしウチにも楽譜あるしいいかも!」
肯定的な谺の言葉。
しかし、神峰の耳には炎の音が届いていた。
邑「───ふざけんのもいい加減にしなさいよ神峰!!」
邑楽は眉を吊り上げ立ち上がり、神峰に詰め寄った。
心は狭い部屋に閉じ込められながらも黒く染まり、怒りの炎に包まれている。
神(くそ!やっぱり怒った!)
───しかし、それは想定内の事だった。
邑「あんたがたまたま見た“最後の写譜”の中の1曲でしょ!なんでそんな事言えんの!!」
憤慨する邑楽の言葉を聞いて震えていたのは、神峰だけでは無かった。
御「───あ あの!」
ガタン、と音を立てて立ち上がったのは御器谷。
音楽室中の視線が御器谷に突き刺さる。
神「御器谷先輩!」
神峰も心底驚いた様子で御器谷へ視線を注いだ。
御「ボ…ボクも…」
酷く震えた声で、御器谷は続ける。
御「ボクもその曲の演奏には 反対です」
御器谷の反対。
予想外の出来事に神峰は目を見開いた。
神「な……」
御「その曲の…一番最後には…」
ボン、と爆発音がした。
御「バスクラリネットに…無伴奏の独奏があるんだ…!!ボク以外誰も吹かない所があるなんて…耐えられない!!」
ボン。
御「───もしボクがそこで“また”失敗したら
リードミスで変な音が出たら…!!
根性無しのボクには無理です!!」
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バトンタッチです!無事私立受験終了しました〜!!
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作者名:松太and桜ねこ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年1月24日 15時