op14…プログレ9…松太 ページ12
放課後。
桜「───テナーサックスのソロの伴奏をアルトサックスでやるう？」
桜は盛大に首を傾げた。
随分と大胆な編曲だ。それはさすがにどうなんだろう──と、思わなくもない。
宴は少し視線を逸らし、苦笑してから答える。
宴「うん、そうしたい…から、頼めるかなぁ、編曲」
桜「…なんでまた私が…」
宴「神峰くんのお願いなんだ」
にっこり、と効果音が付きそうな笑い。
それを見た桜の頬は、ひく、と引き攣る。
桜「…翔太の？」
宴「神峰くんの、お願いなんだ。」
桜「………ああ〜…………」
あの野郎、と桜は少し頭を抱えた。
なるほど、なるほど。まぁやりたい事がわからなくもない。それで編曲を私に任せるか。
まぁそういう技術はあると自負している。しているけれど。
なるほど、指揮者の素質───か。
友人の頼みで、親友の為にする、編曲。
………ここで断るほど冷たい人間、でもない。
桜は顔を上げてから、ぽつりと応える。
桜「わかった…やるよ」
宴「！！ 本当に！？ありがとう！」
桜「あーあーうるさい騒がないで。それじゃ、やっとくから」
宴「う、うん！うん！ありがとう弦野さん！」
宴は頬を赤くしてコクコクと頷く。
その表情はいつもより、少し明るい感じがした。
桜(少しだけでも変われてきてるのかな…宴も)
桜は宴にばれないよう、ほんの少しだけ笑った。
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またオリジナルパートですが…！！バトンタッチです！いろいろ忙しくて更新遅れてごめんなさい！！
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作者名：松太and桜ねこ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2015年1月24日 15時
