愛されてるって、しってた？【ハイキュー】 (ページ17)

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『で、何をしてたのか説明して貰おうか。』

「いや、だからこれは不可抗力で…」

『ああ"ん？』

冷や汗をかきながら正座をするトサカ達と、その前で仁王立ちする私。

「だーかーらー!!男湯と間違えたんだって!!な、赤葦!!」

きまりの悪そうに顔をしかめ、首を横にふる赤葦さん。

「でも下着姿のAさんも素敵でしたよ」

貶してるのか褒めているのか分からない謎のフォローを入れてきたツッキーには、秘技のスーパーチョップをくらわせといた。

…あとで今日のパンツ確認しとこ

『それで、他に言いたいことある？』

ついに無言で押し黙った男達

緊迫した空気に、なぜかこっちまで怒る気が失せてしまった

『…次やったら、本気で許しませんから。

黒尾とツッキーに関しては今後１週間私に近づかないこと!』

「「エ"ッ」」

『なに？』

「「なんでもないです」」

ぶつぶつと小声で話す奴らを男湯まで押し込み、私も自室へと急いだ。

・

・

『あ、夜久さん!』

「A!!!!」

薄暗い廊下で、ぱったり鉢合わせした夜久さん

なぜか私の顔を見た瞬間目を見開いて驚かれた。

「大丈夫!?黒尾達に変なことされなかった!!?」

有無を言わせる間もなく、がしっと肩を掴まれる。

そんなに身長も変わらないはずなのに、あまりの力強さにびっくりした

「その首の赤いのどうしたの!!?もしかして黒尾達にやられた!?」

そのままぶんぶんと肩を揺らされ、口から何か出そうになる

『いや落ち着いて!!!!よく見て!!これ蚊!!モスキート!!!』

「えっえ、あ?あ、あぁ…」

そう聞いて安心したように、ふわっと綺麗に微笑む夜久さん。

天使か。天使なのか。

『まじかわいい…』

「え、？」

『あっいや、本当夜久さん女の私より可愛いっていうか、優しいし可愛いし綺麗だし、彼女にしちゃいたい～みたいな!』

ははっと自傷気味に笑う私の声が、長い廊下に響いた。

・

・

「それ、本気で言ってる？」

『え…ーー』

刹那、唇に熱いものが押し付けられ、背中に冷たい感触が走る。

両腕は片手で制され、

逃れようとしても股に挟まれた足がそれを許さない。

「男に可愛い、は禁句なんだよ？」

耳元で囁かれた言葉に、脳内の警報が鳴り響いた。