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いつも二人べったりやのに。
「流星は、今日は気をきかせ、
あ、今日は先生に呼ばれて、
遅れるって」
「そうなんや」
けど、南の校舎、3階の専門講義の教室には、
すでに藤井くんの姿が。
「じゃあ、俺は、」
この講義には、友達おらん。
後ろの席行こうとしたら、
神山くんも、ひっ付いてきた。
「藤井くんとこ行かんでええの?」
「うん、」
「喧嘩?」
「喧嘩なんかせんもん!
流星とは6歳から一緒やけど、
一回も喧嘩したことないんやで!」
「まあたムキになって」
あかん、可愛え。
からかいたなる。
「ちゃうん、ムキになってないもん」
「それをムキになってる言うんやん。
藤井くんとほんま仲良しやねんな」
「うん、まあ。親友やねん」
「へえ、ええな、親友」
「重岡くんの、親友は?」
「照史、かなあ?先輩やけど」
「桐山先輩、頼り甲斐ありそうやもんな」
「うん、まあな」
不意に、
神山くんが顔近付けてくるから、
ドクンって心臓跳ねた。
「重岡くん、執事の件やけど・・・」
俺の耳元に、ちっちゃな口を寄せる。
見えてるわけちゃうけど、
はっきり俺のの脳内にはイメージ出来上がっとる。
「うん」
「今日の16時から勤務でええ?」
「はい。分かりました」
「敬語はいらんよ」
「けど雇い主やし」
「ええの!」
「分かった。
けど、何したらええん?
仕事内容、昨日の執事の人に聞けばええの?」
「うん。
けど、今日から俺の執事は重岡くんやから、
重岡くんの好きな通りにしてもろたらええん」
「好きな通りって、俺、執事の経験ないから。
何してええんか分からへんよ?
役に立つとも思われへんし」
「だいじょぶ。
俺がお願いすることしてくれたらええの」
「・・・わ、かった」
なんや、かえって怖いわ。
ご主人様の言う通り、か。
そこで、教授が入って来て、
お喋りは中断。
ビシッと姿勢正して、
神山くんは前を見てる。
神山くんて、ほんま真面目。
一般入試で来たヤツらの中には、
付属校出身は、
内部上がりのアホやてバカにするんもおるけど、
神山くんに関しては、
学力で引けを取ってる様子は全くなし。
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No(プロフ) - アンケートは2でお願いします! (2022年7月13日 19時) (レス) @page25 id: 6501c49814 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - にんさん» ありがとうございます💕可愛いアイデア頂き✨こんな感じになりました〜💖ここの緑くん、ひとめぼれよりさらにピュアキャラになりつつあります。赤くん目線だからか❗️続きもよろしくです〜🥰 (2022年7月12日 20時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - 7129さん» そうなんですよ〜にんさんにアイデア💡頂きまして❗️可愛い緑くんエピ差し入れました〜💕両片思いになりつつある二人💕むずきゅん全開にしていきたいです😁続きもよろしくです💕 (2022年7月12日 20時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
にん(プロフ) - foolさん» めちゃんこかわいいことになってる〜💚さすがfoolさんとしか言いようがないです!ムキーってなる緑ちゃんホントに愛しいです最高です🤗 (2022年7月12日 7時) (レス) id: 4b2b762418 (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - めちゃくちゃかわいくなったと思ったら、にんさん、やりましたね😁緑くん、かわいいがすぎます♡♡意地っ張り緑くんに、赤くんばりに蕩けてます!!! (2022年7月11日 20時) (レス) @page21 id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fool | 作成日時:2022年1月19日 18時