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真「...こら」
ぐいっと引き寄せられて
距離の離れた隆弘が拗ねるように頬を膨らます
隆「返しなさい」
真「こっちのセリフや、返しなさい」
隆「あんたはもう一曲歌ってればいいのよ」
真「唇こそ歌えや!」
本当に、いつの間にかこんなに仲良くなっちゃって
満足いくまで言い合いをして
いつの間にか歌い始める隆弘
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真「...目を離した途端これや」
私の肩に手を回してぴったりと密着し
じっと私の目を見つめ
真「...何話してたん?」
「喧嘩してただけ(笑)」
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真「...俺といるより楽しそうやった」
ぎゅっと抱きしめ、甘えるように頭を擦り寄せて
こんなことをしてるのに気づかない5人は熱唱中
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「ごめんね(笑)」
真「...少し元気になったんやな」
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真「俺が元気づけたかったけど...」
真「Aが笑えるなら何でもええ」
ふわっと笑って、私の頬を撫でる
真「...俺だって寂しいんやで」
真「その分こうやって会える時間を大切にするから」
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優しく笑いかける顔は私のことだけを思ってくれていて
安心感と愛しさが胸に込み上げた
「ごめんね、勝手に不安がって...色々考えちゃって」
この不安はなぜか言葉に表すことが出来なくて
得体の知れないものだ
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真「Aは思ってること言わないのが趣味やからな」
「趣味じゃないもん(笑)」
私の笑顔に真司郎はまたほっとしたように笑って
真「...大丈夫、不安なんて俺が全部消してくから」
真「言葉なんて無くてもAの気持ちは分かってる」
真「あんまり俺を舐めてもらったら困るで?」
真「どんだけ好きやと思ってんねん」
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自信満々に笑う彼に私はいつも敵わない
きっと大丈夫、私たちなら絶対
本気でそう思えたのはあなただから
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光「おい!いい加減イチャコラやめろ!」
実「Aも歌お!」
みんなに手を引かれて立ち上がる
真司郎は、仕方ないなと笑いながら
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「変わることの無い〜絆はきっと〜」
今を全力で楽しむ私たちは
きっとキラキラ輝いてるだろう
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真「あ、電話や」
そう言い部屋の外へと出た彼の背中
なぜか見つめてしまった
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桃(プロフ) - だいすきです!!!! (2020年12月28日 18時) (レス) id: 891670169f (このIDを非表示/違反報告)
陽依(プロフ) - あぁー!高評価何回も押せたらいいのに!!これからも楽しみすぎます〜!! (2020年11月29日 1時) (レス) id: 5f72745e3d (このIDを非表示/違反報告)
陽依(プロフ) - 更新嬉しいです!!一気に元気出ました!これからも楽しみにしています〜 (2020年11月26日 23時) (レス) id: 5f72745e3d (このIDを非表示/違反報告)
gramchan(プロフ) - 気になりますー!! (2020年4月14日 15時) (レス) id: eabba0fd71 (このIDを非表示/違反報告)
陽依(プロフ) - ほんとーに待ってました!!大好きで大好きなお話なので、もう更新されないかと勝手に悲しんでました、、。作者さんのご都合もあるかと思いますが、これからも更新頑張ってください。 (2020年4月11日 23時) (レス) id: 5f72745e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2020年4月11日 22時