Sorry,I...(3)

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1月1日、元旦







「うわ〜、人すごいね」



真「はぐれないように手繋ご」









なるべく真司郎の大きな体に近寄りながら
人混みの中を進んでいく







．









真司郎と二人で初詣に来た
有名な神社だからか、人が尋常じゃなく多い









真「元日っていつも天気良いよな」



「なんか新年って感じだよね」







．









真「...初詣なんて何年ぶりやろ」



「行ってなかったの？」



真「いつも一人やったからな」







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真「でも、これからはAがおる」









ぎゅっと強く握る手に
胸がきゅっと痛くて切なくて愛しくなる








．









そんなこんなで話をしていたら
割と直ぐに自分たちの番が来て






お賽銭をして、お作法もきちんとやって
手を合わせて目を閉じる









．









神様、お願い事があります








どうか、私の周りの大切な人たちと
大切な人たちの大切な人が





笑顔で、幸せな毎日でありますように









．









それから、どうか隣にいる彼が
いつか大切な人たちと笑えますように






お母様やお父様と
いつか幸せな日が訪れますように









．









それだけを、願って
ゆっくりと目を開ける








私と同じタイミングで真司郎も目を開けて
どちらともなく目が合って、微笑み合う








．









2人で手を繋ぎながら神社から離れて
真っ青な空と日差しが心地良くて








隣で歩く彼に、何気なく尋ねてみる








「何をお願いしたの？」



真「言ったら叶わへんから内緒〜」



「なにそれ(笑)」







．









真「一つ言えるのは」



真「...Aのこと、お願いした」








．









優しく私に笑いかける彼は
いつもどんな時も私の味方で






守ってくれるヒーローみたいで





．






もし、彼がいなくなってしまったら
私はどうなってしまうんだろう








なんて、らしくない不安を考えてしまう








．









真司郎と食べ歩きやショッピングをして
気がついたら日が落ちかけていて








2人で私の家に帰ってきた







．








「ご飯作らなきゃね」



真「俺も手伝うで」









2人で手を洗って、台所に並ぶ









元日は清水家はいつも実家に帰る
お父さんもお母さんも蒼も帰省してしまった









．









今夜は、愛しい人と2人きりだ









．

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