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side:You
ただ何も言葉なんて交わさずに
代わりに、甘えるみたいに真司郎に擦り寄って
すると、また真司郎がふわって笑う
.
「...?」
.
真「...これってさ」
真「きっと幸せって言うんやろうな」
.
そう言って優しく笑う彼に
たまらなく愛しさを覚えて、抱きしめ返す
.
まだ、離れたくない
.
きっと、このベットから抜け出したら
寂しくてたまならなくなる
.
「...ねぇ、真司郎」
真「どしたん?」
「一つ、お願いを聞いてもらえますか?」
.
真「...もう一回して欲しい?」
「それは腰が壊れちゃう」
真「壊れるくらい抱きたい」
「...嬉しいけど、困る」
真「何や、抱かれたいんかと思った」
.
「...今だって、腰痛すぎるけど」
「これは真司郎に愛された証拠だから...幸せです」
.
真「...こちらこそ、本当に幸せです」
どんな時も私を見ててくれる
優しく触れて、癒して
愛してくれる
.
「キスしてください」
.
そう言って指さしたのは
唇じゃなく、首に輝くオープンハート
.
こんなことを言う私に
真司郎は少し不思議そうに顔を傾けて
.
ゆっくり唇を合わせる
.
離れると、綺麗に目を開けて
真「...ええ?」
.
こくっと頷くと
真司郎はゆっくりとハートにキスをした
その姿は、まるでおとぎ話の王子様みたいで
.
唇を離すと上目遣いで私を見つめて
大きな手で頬を撫でた
真「これでええ?」
「...ありがとう」
大きな手に自分の手を重ねて
真「いきなり、どうしたん?」
.
「もし、この先何かのきっかけで真司郎に会えなくなった時」
「いつでもあなたとのキスを思い出せるように」
.
真「...アホやな」
真司郎は優しく笑って私を抱き寄せた
なぜか、涙が溢れそうになった
真「離れる日なんて来る訳ない」
真「ずっと俺は隣にいる」
.
この時の私達は
精一杯、恋をしていた
子供なりに全てをかけて愛していた
.
いつか大人になって
ふと、高校の青春を思い出した時
たとえ、後悔することになっても
.
私は後悔したことを後悔しない
.
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fuka(プロフ) - お疲れ様です! 看護学科は大変だとよく聞きますが、ご自身のペースで無理なく更新してくださいね! 楽しみに待ってます! (2019年10月31日 0時) (レス) id: 0f2ddad342 (このIDを非表示/違反報告)
ninosakusho(プロフ) - 更新ありがとうございます!看護学科忙しいってききますから、実習やら実習で、、、無理なさらない程度に。でも更新楽しみにしています! (2019年10月27日 1時) (レス) id: c449598a4b (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - いつも読まさせてもらってます!更新されて凄く嬉しいです!!また楽しみにしています(*^^*) (2019年10月26日 16時) (レス) id: 17c290eaf4 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - 続きがとても気になります!更新が停止されているようですがもう更新する予定は無いですか?本当に好きなお話なので楽しみにしています。 (2019年4月12日 23時) (レス) id: 24b6abba60 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 続きが気になります(^^)楽しみにしています! (2019年3月27日 23時) (レス) id: d99a6c5dd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2018年7月28日 13時