Sorry,I...(3)

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side:You







「ねぇ、真司郎」



「今から話すこと...ちゃんと聞いてね」









向かい合う真司郎の近くで屈んで









「いつも真司郎に甘えて、わがままもたくさん言って」



「私ばっかり頼って支えてもらってごめんね」









.









初めてだ、人に自分の気持ちを伝えるのは







.









「真司郎...私ね」



真「ちょっと待って」









.









勢い良く言葉を遮られて









真「それ以上は、聞きたない」







真司郎は頑なに私の言葉を拒む








.








「どうして？」









私も不安になって尋ねれば









真「...別れ話とかやったら、聞かへんで」









いつもの自信満々なのが嘘みたいに
顔を歪めながら小さな声で俯く姿









.









あなたはきっと
愛されることに慣れてないんだね









人とは少し複雑な世界で生きて来て
たくさん傷ついて涙を流して






きっと誰よりも愛を求めるからこそ
いつだって真っ直ぐに私を愛してくれた








不安を消すために相手の分も愛して
本当は怖くて仕方ないはずなのに









だからね、あなたに伝えたいの






きっとあなたが思っているよりも
周りはあなたのことを愛してるから









.








「ばか、ちゃんと最後まで聞いて」







.









大丈夫、もう二度と
私が真司郎を一人ぼっちになんてしないよ








.









「真司郎だけが、いつも私を見ててくれたよね」








太ももの上に置かれた真司郎の大きな手を
私の手で包み込んで







愛しいその瞳を見つめる








.







目を見る度に愛しさが溢れる
声を聞く度に涙が出るくらい嬉しくなる






.






どんな時も、ただ私だけを
真っ直ぐに見てくれた人






.








真『側にいると俺を見て欲しくなる』



真『...いっそのこと全部、俺のものになればええのに』








.








そう言って苦しそうに顔を歪めていた
あの夜の真司郎を思い出す








.







私が隆弘を好きだ、と言う度に
真司郎はどれだけ苦しい思いをしてたんだろう





.






もうあなたを不安になんてさせない
苦しい思いなんてさせない







.








一呼吸置いて、しっかり心を込めて








.









「好きだよ」









.







私のこの気持ちを、伝えさせてほしい








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