Sorry,I...(2)

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side:Takahiro





顔を歪めてぐちゃぐちゃにして
号泣しながら俺を散々罵倒して去った先輩









その姿を見ても何とも思わない俺は酷いのだろうか









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俺はあの人の事が好きなんだろうか
今となっても分からない









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ふと見ればAの部屋の窓が空いていて
最近は閉まっていたから嬉しくて





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そっと中を覗くとAの姿はなくて
すると仕事から帰ってきた母さんが部屋に来た









隆「どうした？」



隆母「Aちゃんが今どこにいるか分かる？」



隆「...分かんない」









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隆「...何かあったの？」









隆母「...Aちゃんが家を飛び出したって」








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隆母「学校で何かあったのかしら...」









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とりあえず千晃と宇野ちゃんに連絡をした
でも2人ともAの居場所は知らなくて









光『もしもーし』



隆「今、Aと一緒？」



光『いないけど...何かあった？』



隆「いなくなった」







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光『...真司郎に聞いてみたら？』









きっとそれが一番確実だろう
でも俺の勝手な強がりが邪魔をして







.








Aのため









.









日高に與の連絡先を聞いて電話した









隆「いきなりごめん...與の番号であってる？」



真『そうやけど...西島？』



隆「うん」



真『何の用？』



隆「いまAと一緒にいる？」



真『...おらへんけど』



隆「そっか...」








.









與のところにもいないなんて
一体、どこに行ったんだよ









真『...Aがどうかしたんか？』









こいつはAの彼氏









.








伝えてしまったら
もう二度とAは俺のところへ戻ってこない気がした






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でもその心配そうな声に嘘はつけなくて









隆「さっきAのお母さんが俺ん家来て」



隆「...Aが飛び出してったって」









隆「それでどこにいるかみんなで探し...」









.









ブツっと切れた通話









説明の途中だったのに通話はあっという間に途絶えてて







きっと與はAを探しに行ったんだ








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隆母「誰に電話したの？Aちゃんいた？」



隆「...俺ちょっと探してくる」









與に負けたくなくて
俺もAを探しに家を飛び出した







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