Sorry,I...(2)

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side:Shinjiro






真「何やそれ...」









俺がいなければ
もっと西島と2人でいれたから？









そんなひねくれた考えが頭を支配して







.






真「...そんなに西島と一緒におりたいんか」









勢いに任せてそんなことを言ってしまった









.









「...隆弘は関係ないじゃん」









さっきまで目も合わせてくれなかったのに









今はまっすぐ俺を見て
力強い口調でそう言った









怒りと混乱が込められた瞳









.









俺はきっと
言ってはいけないことを言ってしまった









Aが西島を好きでも構わない







そう思っていたのに
いつからこんなに欲張りになってしまったんだ








.









「...もういい」









俺に背を向けたA
その背中を追いかける気力も無くて









隆「ちょ...A、どこ行くの？」









どこかから戻ってきた西島が
Aの腕を掴んで









当たり前のように近い距離
西島だからこそ許される2人の関係






困った顔をしてAに問いかけて








「...帰る」



隆「いきなり何で？一人でなんて行かせられないよ」



「いいの、ほっといて」








でもAは西島の手を振り払って
この場を去っていってしまった






西島は困惑した顔をして俺の方へ来て





隆「A、どうしたの？何かあった？」








西島の心配してくれる優しい声に
俺の心から弱さが染み出て








真「...何でこんな上手くいかへんのやろ」








悔しさでぽつりと溢れた言葉









.









隆「...行こうか」








西島は何かを察してくれたようで
何も言わずに俺の前を歩き始めて


その優しさに甘えて黙ってその後についていった









.









なるべくゆっくり歩いても
入口にはすぐに着いてしまって



今は気まずいのに
どんなに遠くからでもAのことを見つけられる









女子３人の姿




Aと千晃と宇野ちゃん...かと思ったら
なぜかそこに凛がいた









隆「あれって...さっきの子だよな？」



真「...行くで」









嫌な予感がして
昔から凛は激しめの性格だったから








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近くに行くために歩き出せば
遠くからでも聞こえるくらい大きな声が聞こえた






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