Sorry,I...(2)

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side:You









真「母親と離婚した年の誕生日、親父は何でもくれるって」



真「...俺はもう１度家族３人で暮らしたいって言った」






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拳を握りしめて下唇を噛みながら
自嘲気味に笑う仕草









真「親父はただ黙って、たくさんプレゼントを買ってくれて」



真「その時の顔が忘れられへん」








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真「俺はもう二度と誕生日は祝わんでくれって親父に言って」



真「それ以来、誰にも祝われたことなんてない」









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真「...こんなに嬉しい誕生日は初めてや」








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真司郎はいつも通り優しく微笑んで
宝物を包むみたいに私の頬を撫でた









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真「A、ありがとう」









真「好きな人に誕生日を祝ってもらうって」



真「こんなに幸せなんやな」









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太陽みたいに眩しく笑うから
私は涙が溢れて









真「...また泣いた(笑)」



「だって...」









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あなたを知れば知るほど







あなたの奥底に眠る孤独に
気がつけない自分が悔しくて









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真「今日は祝ってくれるんやろ？」



真「そんなアホな泣き顔はやめてや」









「アホじゃないもん...ばか」









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あなたの孤独を少しでも埋められるように
力の限り真司郎を抱きしめた









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ぎゅっと抱きしめる腕を強くすれば









真「...小さい体やな(笑)」









ははって優しく笑いながら
もっと大きな体で私を抱きしめてくれる









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真司郎の胸元に埋まって









「...私は何があっても祝い続けるよ」









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届いたかも分からない小さな声








すると真司郎は私の体を離して
頭をぽんぽんと撫ででくれた









真「...Aに祝ってもらえるなら毎年楽しみや」








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そう言い終わったと同時に
背の高い真司郎から降りてくるキス








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11月の空き教室は少し肌寒くて
やけに真司郎の体を温かく感じて








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2人の唇が離れると
いつも通りのはにかんだ笑顔







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どうか来年も彼が
こうやって笑っていられますように






ただそれだけを願っていた







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