Sorry,I...(2)

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side:You







「...小さい頃からずっと隆弘が好きだった」







.







「いつ好きになったか分からないけど...ずっと好きで」



「これから先も私の隣には隆弘がいるって思ってた」









「隆弘も同じ気持ちでいてくれてるかなって」



「...そんなこと私の勘違いなのに」









「私には隆弘しかいなかったから何も残らなくて」



「それを認めたくなくて余所見ばっかりしてた」






.









「でもそんな中で真司郎と出会って」



「自然と隣にいてくれるようになって」







「いつの間にか真司郎に頼りっぱなしになって」








.









「さっき先輩と真司郎が一緒にいたの見て」



「気がついたらその場から逃げてた」









「...それから隆弘が先輩と愛し合ってて...っ...」




「そこからも逃げてきた」









.











「私は真司郎からも隆弘からも」



「いつも逃げてばっかりで自分のことで精一杯」









「こんな自分が嫌いで悔しくて」









.









「こんな思いするなら...恋なんてしなきゃ良かった...っ...」









.









悔しくて苦しくて



愛されたくて









真司郎の前で泣いた









.









止まることを知らない涙は溢れて溢れて









怖かった







.









隆弘がいなくなって一人になってしまった









でも真司郎が隣にいてくれて
真っ直ぐな言葉が本当は嬉しくて









.









先輩と一緒にいる真司郎を見た時








また一人になってしまうって
途端に怖くなった









.









「ねぇ、真司郎」



「さっき言ってくれたことって...本当？」









.









そう言えば彼は
ぎゅっと強く抱きしめて









真「嘘なわけないやん」



真「...屋上で初めて会った日、覚えとる？」








.









微かに覚えている









儚げなシルエット
澄んだ青空









綺麗な景色だった









.









真「初めてAを見た瞬間」



真「天使みたいな綺麗な子やって思った」









.









綺麗...？私が？









.









真「一瞬でAに恋に落ちた」









.









驚くほど真っ直ぐな目
息もできないくらい









逸らしてしまったら
きっと私の体は溶けて無くなる









.

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