46 ページ1
side:You
真「とりあえずA、お風呂入っておいで?」
真司郎に促されて脱衣所に向かって
水を含んだ重い衣服を脱いで温かいシャワーを浴びて
少しだけ心が癒された気がした
.
真司郎の腕の中で泣き晴らして
お互いにびしょ濡れになって
真司郎の家で雨宿りさせてもらうことになった
.
ふと鏡を見れば
目に止まるのは自分の唇
.
思い出すだけで頭が沸騰しそうになる
真司郎の優しさと想いに
その胸に飛び込んで夢中でキスをしてしまった
「(...真司郎の顔、見れないかも)」
.
そんなことを考えながら
真司郎も濡れているのを思い出して急ぎめでお風呂を出た
.
でも脱衣所に何も着替えがなくて
「真司郎!」
真「おん?」
少し遠くから真司郎の声が聞こえた
.
「着替え...欲しい!」
.
真「ごめん!置き忘れとった!」
脱衣所の外で真司郎が焦って走っているのが聞こえて
.
ガチャッ
真「これ着替え...っ...ごめん!!」
顔を真っ赤にして逃げてしまった
.
真司郎が置いてくれたパーカーと半ズボンを履いて
浴室を出ると真司郎がいて
「お風呂、ありがと...」
.
何だか照れくさくて俯きがちにその目を見れば
真「...俺も入ってくる」
ぶっきらぼうな言葉とは裏腹に真っ赤に染まった耳
「...何なの」
甘酸っぱいのは苦手なのに
.
ふと真司郎の部屋を見渡して
.
何だか妙な雰囲気の空間
玄関を入ってすぐにあった浴室
短い廊下を進んで扉を開ければ広めワンルーム
.
たぶんこの部屋を見る限り
真司郎は一人暮らしをしてる様子だった
.
異様なほど静かな部屋
まるで一人ぼっちみたいな寂しい空間
.
早く帰ってきて
.
その温もりに
その優しさに
抱きしめて欲しいの
.
奥にあるベットに寝転がれば
途端に包まれる真司郎の香り
優しくて爽やかでほっとする
.
目を閉じて真司郎を感じて
「私を守って...」
.
435人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キキ(プロフ) - ななさんの作品どれも好きでSorry,I...の続きが気になります!ツイッターもフォローさせていただいてます!これからも更新頑張ってください!! (2018年7月28日 7時) (レス) id: 3834e8eb4b (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 最近ずっとSorry I(2)が更新されないからどうしたんだろうと・・・と思ってました。でも次の移行準備だったんですね!!楽しみにしてます!! (2018年7月28日 1時) (レス) id: 15ac7074ef (このIDを非表示/違反報告)
みかん - いいところでストーリーが終わってしまうと続きが早く読みたいです (2018年7月17日 23時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 早く続きみたいです!! (2018年7月15日 21時) (レス) id: 15ac7074ef (このIDを非表示/違反報告)
たかじろ(プロフ) - このお話めっちゃ好きでずっと読ませてもらってます!!更新頑張ってください!!! (2018年7月14日 23時) (レス) id: 20feef4c7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なな | 作成日時:2018年4月22日 14時