検索窓
今日:36 hit、昨日:4 hit、合計:234,569 hit

14 ページ15

side:Misako






それからしばらくして
そろそろ朝のHRが始まる時間になる頃





.






教室に真司郎が帰ってきて
その後ろには俯きながら隠れているA









真司郎はまっすぐ私と千晃の方へ向かってきて
後ろに隠れるAの肩を抱いた









「実彩子、千晃...あのね...」












真司郎の体に隠れ気味のAは
まるで真司郎に守られているみたいで






.







違うの、責めたいわけじゃない
私は俯くAの前に立ってその手をそっと包む









実「私ね、Aのことが心配なだけなの」



実「あんな言い方してごめんね」









「ううん、私も言わなくてごめん」









俯きながら謝るAを
愛おしそうに見つめる真司郎









一生懸命、言葉を紡ぐA









「今は色々あって上手く言えないの...」



「でも落ちついたら、きちんと話すから」









「それまで待っててくれる?」









上目がちに私を見て








そうだったね







昔から周りに気を使って
Aは自分の思ってる事は言わない子だった









大丈夫、ちゃんと分かってるから









実「仕方ないから待っててあげよっか...ね、千晃?」



千「もちろん!」









そう言って私と千晃が笑えば
私たちの大好きな笑顔を見せてくれた








私たちは何があっても大丈夫だよ









真「俺のこと忘れんでや」



光「俺のこともな」



実「うっさい!男子は入ってくんな」









こうゆう所でうまく茶化してくれる日高くん
真司郎の肩に手を回して笑って








光「まぁ、俺たちは2人のこと応援するよ!」



真「ありがとな(笑)」







.







そして私は肝心の真司郎の前に立って
じっとその目を見て








本当にこの人にAを任せて大丈夫かって









あの子は優しくて素直で
見かけによらず不器用で無鉄砲で





本当は弱い子なんだから






.








Aが千晃と日高くんに気を取られてるのを確認して







実「...Aのことよろしくね」







少し威嚇気味で言えば







.









真「大丈夫、しっかり守るから」









まっすぐ私の目を見て言った





.









あぁ、きっとこの人なら大丈夫だって
Aの弱さにも気がついてくれてるって








心配する必要なんて無かった







.







どうか、Aを守ってね





.

15→←13



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (187 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
467人がお気に入り
設定タグ:AAA , 與真司郎 , 西島隆弘
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かおり(プロフ) - 続き待ってます( ; ; ) (2018年4月15日 20時) (レス) id: c8d934a26a (このIDを非表示/違反報告)
桃果(プロフ) - ななさん» これからも楽しみに拝見させてもらいます! (2018年4月15日 15時) (レス) id: b13e5410d1 (このIDを非表示/違反報告)
桃果(プロフ) - ななさんが書くお話全部大好きです!更新頑張ってください! (2018年4月14日 8時) (レス) id: b13e5410d1 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 私ななさんのこの話とっても好きだ毎日読むのが楽しみです。沢山の更新まってます!! (2018年4月13日 23時) (レス) id: 15ac7074ef (このIDを非表示/違反報告)
yuyuhello(プロフ) - 毎回毎回楽しく読ませていただいてます!これからも頑張ってください! (2018年4月13日 23時) (レス) id: 6196869619 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なな | 作成日時:2018年3月18日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。