31話 ページ31
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みんなで仲良く話してるとみんな黙った。
全員耳が良い、玄関先で行っている事がすぐ分かる。
仕事着を着直してAに合図送ってどこかに散らばるように消えていた。
インターホンが1回鳴って静かに放っているとコンコン、とノックされる。
扉越しに聞こえた好きな声。
A、と呼ばれて声の主の元にすぐ近寄る。
扉を開けチラッと外を見るとぱあっと顔を明るくさせて抱きついてくる。
きんとき「Aっ」
「金…」
きんとき「急にいなくなっちゃうから心配した…置き手紙は見たけど流石に心配する。」
「ごめん…」
きんとき「何か心境に変わりがあってここに帰ってきたの…？」
「…多分。これ以上迷惑かけられないから…。」
スマイル「コイツ伸ばしたのってAさんがやったんすか。」
きんときの後ろからやってきて伸びてる屈強な男を指差した。
首を横に振って家の中を指差す。
「あの…シノギ出来るなら……消して欲しい組織あるんですけど、どんな対価で受けてくれますか。」
スマイル「…それってAさんが店に戻ってくるにあたって必要な事ですか。必要で無いのであれば規模によってはこちらに被害があるので受けません。」
「…」
落ち込むAの表情と共にスマイルの首筋にひんやりと冷たい感覚。
部下が待機していたはず、後ろにいた部下の気配が完全に消えて少しだけ後ろを見ると倒れていた。
動かない方がいいよ、という声に硬直してるとAを後ろから抱きしめてきんときから離した。
ジュイ「なーにわたしらのAに悲しそうな顔させてんのさお兄さん？」
ジュシュ「お兄さんら、とりあえず家の中で話し合いしましょう。」
どこかで聞いた事のある心地よい声。
後ろからも押されて家の中に軽く突き飛ばされた。
重く閉ざされた扉、鍵を閉めてフードを脱ぐ。
ジュサ「Aの事傷付けたら消すぞ。」
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作者名：乾
| 作成日時：2023年3月8日 23時
