24話 ページ24
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きんとき「んん………？」
なんかとても狭い、というか重い？
「…」
声にならない悲鳴と硬直。
昨日の記憶を頼りに、酔っ払いのお兄さんことA君という事を思い出す。
寝顔も美人過ぎて若干勃っているような…。
「ん…」
寝ぼけているAはきんときの顔を見つつ、
微笑みかけて抱きついてくる。
心拍数爆上がり中に抱きつかれてさらに爆上がり中。
きんときの胸に頭を押し付けてスリスリしてくる。
とても可愛い。
「おはよ…」
きんとき「お、おはよう…っ！朝ごはん食べる？」
起き上がろうとすると引っ張られてベッドにまた戻る。
困惑してると足を絡まれて抜け出せなくなった。
「俺とだけ関係持ってくれるんでしょ…？じゃあ俺の事一瞬でもいいから、嘘でもいいから好きって言ってくれない…？」
完全に忘れたいんだこの人は。
頬に手を当てて近寄り、足をAの股に絡ませて、ビクつくAに、
きんとき「好きだよA。」
「っ…」
我ながら恥ずかしい台詞だ。
でもこれでA君が喜んでくれるならいいかな…。
「……っお、俺、今まで仕事以外で知り合って好きって言われた事無くて…。」
ボロボロ泣き出すAに心臓に1本の矢が刺さったような感覚。
一気にドキドキし始めAの手を握る。
きんとき「さ、さっきは嘘でポロッと言ったけど…っ、今Aの事本当に好きになって……その…Aの事帰したく無いんですけど…！」
「〜っ…♡」
顔とか関係なくてこのAという人物にベタ惚れしている自分がいる。
「…ちょっと気持ち悪い事言ってもいい、？」
きんとき「ん、ん？」
「実は……金の事…凄い好みで…こんな人が恋人になってくれたらどんだけ幸せかなって…それで、俺の事好きになってくんないかなって思てて…」
これはまさか。
「す、好きやので、俺の事もっと好いて欲しい…なぁ、？」
愛い〜〜〜〜〜！！！！
何この可愛い成人男性。
男性と付き合うのは初めてだけど、確信出来る。
ずっとAを好きでいられる。
きんとき「い、いっぱい好きなので！改めて、ちょっと特殊な出会いだけど、俺と付き合ってくれませんか？」
「っ♡、は…はい……っ。」
あ"ーーーーーーーー！！！
可愛過ぎるﾈｪ↑！
片思いしてた人より好きでいよう。
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作者名：乾
| 作成日時：2023年3月8日 23時
