16話 ページ16
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Nakamu「あ〜…!よかったねぇ。誰か推しになった?」
スマイル「んー…ヨツナさんかな。」
Nakamu「あ、守りたくなるって感じ?俺はニコさん激推しで…。そう言えば聞きたかったんだけど、店員助けただけVIPってどんだけヤバい状況だったの?」
スマイル「ん?いや全然ヤバい状況じゃなかった。路地に入ってく葵さんが背後から襲われてた感じだった。」
Nakamu「まぁまぁ酷いな…。あ、俺タクシー乗ってくけど一緒に乗ってく?」
タクシー乗り場の方に足を進めていたNakamuの腕を掴み、
驚いたNakamuを横目に背後でずっと待機していた黒色の高級車に乗り込んだ。
もちろん引っ張られて後部座席に詰められ体勢を崩して座席に寝転がってしまった。
Nakamu「わッ!………〜っ…!な、何これ…」
スマイル「出して。」
かなりイカつい運転手に声掛けて出発させているスマイル。
固まっているとこちらに覆いかぶさってきた。
スマイル「騒がないで。ちょっと面倒臭い輩につけられてるから黙ってて。あと俺の事織田か、下の名前で言って。」
Nakamu「わ、わかったッ…」
ネクタイ外して助手席から羽織を取って着こなしていた、
一般人から見ればそれはヤクザである事は丸わかりだろう。
仲間がヤクザ。
それもまあまあ偉そうな役職…?
男「若、後ろのやつ後衛組が片したみたいっす。」
スマイル「…流しておいて。ついでにコイツも家連れてくから客室用意してって伝えて。」
男「はい。」
Nakamu「スっ……ま、真琴…?」
スマイル「ん。何、そんな震えて怖かった?怖いよな、水季はカタギだし…そりゃそうだ。」
Nakamuを引っ張って起こして車内の小型冷蔵庫から酒を取り出し注ぎ渡した。
スマイル「手出さないから安心しな。」
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作者名:乾 | 作成日時:2023年3月8日 23時