☆ ページ7
in side
なーんか、熱でふわふわしてるし、なんとなく言いたくなった。
伊「大ちゃん、キスした事ある?」
有「なんだよ。突然」
伊「俺、キスしたんだ。山田と」
有「はあっ?」
大ちゃんがいぶかしげな顔して見てるから、いたずらが成功したみたいな気分になった。
そりゃ、しないよな。普通は。
メンバーとキス。
伊「俺があいつを挑発したら、キスして来た。ちょろかった」
有「・・・」
伊「あいつ、初めてだぜ。たぶん」
有「・・・ばかだなぁいのちゃんは」
俺が笑いながら言ったら、大ちゃんが優しい声で言った。
有「素直に言えばいいのに。好きだって」
伊「・・・別に好きじゃねーし」
口を尖らせて反論したのに、大ちゃんは優しく笑ってるだけだから、なんか急に恥ずかしくなって、布団の中に潜り込む。
有「子どもをけしかけてファーストキスを奪うなんて、悪い大人だなぁ。いのちゃんは」
伊「・・・」
有「ふはあっねむ」
そのあとは静かになったから、大ちゃん寝ちゃったのかと思って、布団から顔を出してみたら、大きな口を開けた大ちゃんが寝てたから、ほっとした。
朝まで居てくれるんだ。
大ちゃんは優しい。
優しいから俺と一緒にいてくれるんだろう。
大ちゃんが見せてくれた山田と大ちゃんのメール。
“優しくしたい”って書いてた。優しくしたいのは、俺がかわいそうだからだろうな。
みんなのうしろにいるだけで、真ん中に立ってる山田の視界には絶対に入らない俺がかわいそうなんだろう。
年下にかわいそうなんて思われるなんて、かわいそうな俺。
ふふって、自虐的に笑ったら、頭を叩かれた。
有「もう、寝ろ。また熱あがるぞ」
伊「痛いなぁ。寝たんじゃないの?」
有「おまえと山田のちゅーを想像してたら寝れなくなった」
伊「ふはっなんだよそれ」
どんなキスを想像してるんだか。
大ちゃんの目が開いて、そこから今度、食べに行きたいご飯屋さんの話しをだらだらした。
お酒が飲める年齢になったら行きたいお店は、どこかなんて話してるうちに、うとうとして眠ったのは、一緒のタイミングだったと思う。
240人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
昨日(プロフ) - 闇さん» コメントありがとうございます!ゆっくり更新ですがお付き合いください😆 (1月21日 22時) (レス) id: 8e12f8e7ab (このIDを非表示/違反報告)
闇(プロフ) - このお話凄く好きでいつも更新楽しみにしています! (12月29日 23時) (レス) @page5 id: 9b21f76b05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:昨日 | 作成日時:2023年12月9日 7時