☆ ページ5
in side
俺の悪い癖。
自分では言えないのに、気が付いて欲しい。
今日の朝、ダルくて頭が痛くて熱を測ったら、それなりにあったけど休んだら、レッスンが嫌だから休んだとあいつに思われるのが嫌で、無理やり身体を動かした。
けど、やっぱりしんどい。
大ちゃんが話しかけてくれて、背中を触って「帰ったら」って言ってくれて、薮たちの所で俺の話をしてくてるのを聞いて、ほっとしたんだ。
なのに、目の前に不機嫌な顔したあいつ。
山「具合、悪いの？」
伊「・・・いや、別に」
山「ふーん。来るのを決めたのは自分なんだから」
伊「・・・はーぃ」
ちゃんとやれって暗に言われて、小さい声で返事をしたら、知念の所に帰って行った。
あーぁ
ちゃんとやってんだけどな。
俺なりに。
3つ年下のエース様に説教されてる自分が嫌になる。
だって、俺以外の誰かにはそんな風に言わない。
まぁ、俺以外はちゃんとやってるから。か。
有「いのちゃん、帰ろ」
伊「えーなんで？」
有「マネージャーが送ってくれるから」
伊「・・・」
まぁ、俺なんかいてもいなくても一緒っちゃ一緒だ。
フリを覚えた所で、テレビに出たって写る訳じゃないし、うしろにいるだけなんだから。
具合が悪いせいか思考がネガティブな方に傾く。
有「俺も帰るから」
伊「なんで！？」
有「いのちゃんと俺は密だから、いのちゃんがインフルだったら、俺もインフルの可能性があるから、検査しろってさ」
伊「・・・ごめん」
大ちゃんは優しい。
みんなに優しいけど、みんなの輪に入りきれない俺には、さらに優しい。
「ありがとだろ」って言って、パーカーを肩にかけてくれて、フードをかぶせてくれた。
有「お先ー！」
中「いのちゃん、お大事に」
知「ゆっくり休んでね」
みんなして優しい言葉をかけてくれるのは、大ちゃんが一緒だから。だから、みんな俺に優しい。
だいたい、俺だけなら、帰るに帰れなかった。
山「お疲れ」
有「お先ー」
山田が声を掛けてくれたけど、顔も見れないし、返事もできないで、大ちゃんのカバンの端っこを持って、うつむいたまま歩く。
お疲れは俺に言ったんじゃなくて、俺のおもりをさせられてる大ちゃんを労ったんだろう。
具合が悪くてネガティブな方向にしかいかない思考が嫌になる。
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昨日(プロフ) - 闇さん» コメントありがとうございます！ゆっくり更新ですがお付き合いください😆 (1月21日 22時) (
レス) id: 8e12f8e7ab (このIDを非表示/違反報告)
闇(プロフ) - このお話凄く好きでいつも更新楽しみにしています! (12月29日 23時) (レス) @page5 id: 9b21f76b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昨日 | 作成日時：2023年12月9日 7時
