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あたりが眩しい気がして目を覚ます。
隣には、大好きな人の寝顔があった。
その顔からは連日の移動による疲れが出ていた。
「おはよう・・・」
できるだけ小声でささやいたが、正門と目があった。
正門「大吾、おかえり」
フニャフニャ笑う正門が大好きだ。
大阪じゃないのに、帰ってきたと思う。
そう感じるのは、西畑の帰る場所がすっかり正門になったから。
安心感とか嬉しさとかで泣きそうになると、正門が西畑を優しく抱きしめた。
正門「紫耀から聞いた・・・ごめん、側にいれなくて」
その言葉を聞いていると緊張してた身体が力を抜く。
あぁ、泣いて良いんだって体が言う。
「体が、痛い。ご飯、食べれない。感情が自分じゃないみたいで・・・怖い」
西畑が抱えてた不安をぶつけても、正門の体は離れない。
正門を抱きしめる力を強くした。
「1人で滝沢さんに会った時、死んじゃうかと思った・・・1人で我慢してた時、恐怖だった。」
正門「うん、もう1人にはせえへん」
その言葉を聞いて、何か違和感を覚える。
「ちゃうな・・・そこまで1人やない。ずっと、廉と紫耀がいてくれたから。1人だった時間の方が少ないわ!」
そこまで言うと、正門は笑いだした。
「正門の方が1人やったんちゃうか?」
そう聞くと、正門も考え込んだ。
正門「いや、だいたい心配したはっすんがいたからなあ・・・」
あぁ、不思議だ。1人ぼっちだと思っていたのに、心の底から信じられる人が4人もいる。
「5人ぼっちは、ちょっと多いな・・・」
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作者名：はやせ | 作成日時：2021年3月14日 18時
