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26話 ページ3
真冬side
早足で廊下を歩きながら、キスシーンが何度も脳内で再生される。
彼方先輩はきっと見せつけたかったのだろう。
きっとというか、絶対。
Aはもう、彼方先輩のことしか見ていないのだろうか。
今更気づいたところで、遅かったんだろうか。
ふとAの笑顔が頭に浮かぶ。
女の子の扱いは慣れているはずなのに、Aだけにはいっつも余裕がなくて。
好かれるために必死だったあの頃を思い出す。
もう取り返しがつかないのはわかってる。
でも、翔太くんが背中を押してくれたから。
もう一度、
もう一度だけでいいからあの笑顔を見たい。
_____僕はAが好きだから。
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作者名:流雨 | 作成日時:2019年7月4日 21時