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きっと、自分が死んでしまったら
俺が本当に何もしなくなるのを
分かっていたかのように。
俺が、普通の生活を送ろうとすると
必ず何かが出てくる。
その、Aの欠片を見つけたくて
俺の日常は、普通の生活に戻っていく。
そんな中、気づいた。
「…ピック、ないじゃん」
音楽が大好きな悠斗さんから貰った
アコギとピック。
アコギはニノの元に行ったけど
ピックは、ここにあったはず。
＿＿俺の、隠し場所？
ほとんど足を踏み入れなくなっていた
書斎の奥
ゆっくりと扉を開けると
何も変わらず
今まで俺が演じてきた役たちの
思い出が詰まった台本が迎えてくれる。
その、角。隅の方に
黄色い紙で、何かが包まれていた。
＿＿ピックだった。
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作者名：橋本 ゆる | 作成日時：2022年1月25日 22時
