それはまるで蝶のようだった (ページ7)

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謎の封筒ページ7

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それから私は２週間ぶりに学校に行った。

芽映からは「やっと来たか！」って
バシバシ背中を叩かれたし、

他の友達は「怪我大丈夫？」と
階段やトイレを手伝ってくれた。

でも、廊下を松葉杖で歩いていると
向けられるのは好奇の目。

それが嫌で教室に戻れば
受験に向けて勉強する人が目に入って、
焦りが心を支配する。

怪我をしなかったら
事務所に所属するという
進路が決まっていたけれど、
今の私には何もない。

そうなると必然的に
大学受験をしなければいけないけれど、
ダンスばかりやってきた私に
そんな簡単に他の道が見つかるわけがない。

「はぁ…… 」

「あ、A、またため息ついてる！
幸せ逃げるぞ！」

「知ってるよ…… 」

私が机に項垂れていると、
芽映が思い出したように
封筒を差し出した。

「 ……何これ？」

「 EXO-L-JAPANから届いたの。
『アリーナD３ブロック１列目５番に
座ってた人に渡してくれ』って」

その席は確かに私が座っていた席だ。

封筒をハサミで切って開けると
中から出てきたのは、

１枚の白い紙とチケット
そして航空券だった。

「え、なんで……？」

「えー！！！！
これ、マカオ公演のチケットじゃん！」

チケットを見ると
確かに"Macau"の文字がある。

「でも、どうして…… 」

そこで白い紙が入っていたことを
思い出してそれを開いた。

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