それはまるで蝶のようだった (ページ46)

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ヒョンの本音ページ46

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そっか、そういうこともあるんだ…。

外からの目はオッパと友達になる前から
ある程度気にしてはいたけれど、
他人の目にどう映るのかは
気にしたことがなかった。

これでオッパに迷惑をかけることもあるんだ…。

『あ、別にAちゃんを
責めているわけじゃないよ。

むしろそういうことになったら
ジョンイナは男としてAちゃんを
守るべきだと思ってるから。

ただ、Aちゃんには
それだけ頭に入れておいてほしいんだ。

ジョンイナはすぐに夢中になりやすいから…。

でも、僕に言われたからって
ジョンイナを見捨てないでほしい。

これはあいつのヒョンとしての
僕からのお願い』

そう言ってギョンスさんは眉尻を下げた。

ギョンスさんは本気で
オッパを心配しているんだと思う。

でも、良い意味で変わったオッパを
見守っていきたい。

矛盾したことを言っているのが
分かっているからこその拘束力のないお願い。

『 …私はオッパの友達ですから
離れるつもりなんてないですよ。

オッパは私の恩人なのに
まだ恩返しもできていないし… 』

『僕はもうワンステップ進んで
良いと思うけどね』

『えっ』

『 ……ふふ』

ギョンスさんが楽しそうに笑っていると
ちょうどベッキョンさんが
昼食の載ったトレーを持って戻ってきた。

『お待たせー！何話してたの？』

『ベッキョナには関係のない話』

『ギョンスや、ひどいぞ！』

ベッキョンさんとギョンスさんの
やり取りを見て、笑う。

変な意味でゴーサインが出たけれど、
ギョンスさんと打ち解けられた気がして
嬉しかった。

この数日後、
ギョンスさんの発言が本物になるなんて
知らないまま私は韓国を楽しんでいた。

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