それはまるで蝶のようだった (ページ44)

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オンマとワンコページ44

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そしてやって来た仁川空港。

１月に来た時よりも寒さは落ち着いていて
やっぱり春が近いことが分かる。

ロータリーで待っていると、
黒い車が私の目の前で止まった。

『お待たせー！』

窓が開いて顔を出したのは
サングラスをかけた子犬＿…
いや、ベッキョンさんだった。

『ベッキョンさん！
お迎えありがとうございます』

すると、反対側のドアから
もう一人誰かが下りてきた。

もしかして…

『初めまして、Aちゃん。
ド・ギョンスです』

にこっと笑うとハートになるお口。

彼がオッパが懐いている
D.O.ことギョンスさんだ。

『初めまして、立花Aです！
いつもジョンインオッパにお世話になってます。
今日はよろしくお願いします』

『こちらこそ、よろしくね。
ジョンイナの奴、迷惑かけてない？
あいつ寂しがり屋だから面倒なところも
あると思うんだけど… 』

『いえ、全然！』

ギョンスさんは話しながらも
私のキャリーケースを車のトランクに入れてくれて
さらには後部座席のドアも開けてくれた。

とてもスマートだ。

『ありがとうございます』

『いえいえ。ジョンイナの大事な
お客さんだからね』

そう言って笑うギョンスさんは
お兄さんの顔をしていた。

オッパはよっぽど愛されてるんだなと思って
すごく心が温かくなった。

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