それはまるで蝶のようだった (ページ41)

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されど２ヶ月ページ41

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それからの２ヶ月。

私たちは連絡を取り合うことが
ほとんどなかった。

オッパは相変わらず
ライブツアーで世界を飛び回っているし、

私も私で、高校卒業が近付き
友達と卒業旅行に行ったり
大学から出された課題をこなしたり、

お互い忙しい時間を送っている。

芽映も芽映でダンススクールに通い詰めで
最近はゆっくり話す時間も取れていない。

まぁ、芽映も私も地元の大学に通うから
時間を作ろうと思えば作れるのだけれど。

色々と深刻な問題が山積みで、
芽映に相談したいのも山々だ。

まずオッパのこと。

オッパのことは好き。

好きだけど、この"好き"が
恋愛感情としての"好き"かどうかは
初恋すらまだの私には分からない。

だからこそ余計に焦って
答えを出そうとするんだけれど、
どれもこれも空回り。

結論は出せず終いだ。

それから、韓国留学のこと。

大学に入ってから考えても遅くはないけれど
どこの大学に留学するのか
どんな授業を取るのか
講義を聞き取れるだけの語学力があるのか。

それに、生活の方も気になる。

どこで暮らすのか
治安はどうなのか
アルバイトはできるのか。

分からないことだらけで不安しかない。

これはオッパに聞いた方が
解決しそうな悩みではあるんだけどね。

「あーもう、嫌になっちゃうなぁ… 」

数ヶ月前の私は進路に悩んでいたのに、
進路が決まれば決まったで問題山積。

とりあえず心配事は一つずつ
なくしていかなくちゃね。

その心配事のひとつ、足のことで
今日は病院にやってきた。

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