それはまるで蝶のようだった (ページ38)

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センイルページ38

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翌朝。

オッパの誕生日がやってきた。

サプライズをする立場なのに
無駄にドキドキしちゃって
かなり早く目覚めてしまった。

ベッドサイドの時計を確認すると
時刻は６時。

窓の外を見るとまだ真っ暗だ。

「そういえば、韓国は日の出が遅いって
芽生えが言っていたような…… 」

でも、キャンドルを灯すのに
カーテンを閉める必要がないからいっか。

上手くいけば日の出も見られるかもしれないし！

そんなポジティブなことを考えながら
身支度をしていると、携帯が鳴った。

『もしもし…じゃなくてヨボセヨ』

『 A、おはよう。
もしかして寝てた？笑』

『あ、オッパ。おはよう。
ううん、起きてたよ。どうして？』

『いや、とっさに日本語が出てたから。笑』

『だってまだ韓国語完璧じゃないもん！』

『はいはい。笑
くまのキーホルダー、車の中に転がってたよ』

『あ、本当？よかったあ』

『今から届けに行くけど大丈夫？』

『うん。あ、顔を見られるとまずいから
部屋まで来てくれないかな？』

『うん、分かった。
あと２０分くらいで着くから』

電話が切れた後、
ろうそくとキャンドルに火を灯して、
ケーキとプレゼントを用意して
服装とメイクをチェックして準備万端！

すると、部屋のチャイムが鳴った。

そっとドアを開けると
キャップを被ったオッパが立っていた。

『おはよう。なんで部屋真っ暗なの？』

『おはよう、オッパ。
はい、これ着けて入って！』

『え！？』

そう言って
オッパに無理やりアイマスクを着けさせて
部屋に引きずり込んだ。

気分は誘拐犯(笑)

『え、ちょ、A！
暗くて何も見えないんだけど！』

『いいからここに立って！
アイマスク取っていいよ！』

『何なんだよ、も～…… 』

アイマスクを外したオッパは
言葉を失ったみたいで、
ひたすら目を丸くしている。

『オッパ、センイルチュッカヘ！』

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