それはまるで蝶のようだった (ページ34)

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ろぶすたーページ34

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そうして連れてこられたのは
個室とまではいかないけれど
きちんと仕切られたロブスターのお店だった。

『ここ、ジェシカ先輩が教えてくれたんだよ。
チョン姉妹の行きつけなんだってさ』

『へぇ～』

メニューを見てみると
美味しそうな料理の写真が並んでいた。

オッパが適当に頼んでくれて
店員さんがいなくなると、
オッパは小さく息を吐いた。

『 ……まさか、Aが韓国まで
来てくれるとは思わなかった』

『私も韓国に来るとは思わなかった』

『学校休んで来たんだろ？
さっきは茶化したけど、
韓国まで来た本当の理由は、何？』

オッパは少し緊張した面持ちで
私を見据える。

オッパの誕生日を祝いに来たのが
一番の理由だけど、
それ以外はバラしてもいいかな。

『オッパに２つ、報告があって』

すると、オッパの顔が
尚のこと緊張したように見えた。

『 ……彼氏ができた、とかだったら
俺ホントに死んじゃう』

『ちがうから！笑何言ってんの！

あのね、私、大学合格したよ』

＿＿＿そう。私はぎりぎりで推薦枠を取れて
晴れて大学に合格していた。

『え、そうなの！？いつの間に！おめでとう！
電話で報告してくれてもよかったのに』

『それじゃあ、サプライズ感ないもん』

『それで？もう１つの報告は？』

あえて言うなら、こっちの方がサプライズ。

オッパが喜んでくれるのか
どうかは分からないけれど、
私は多分この道で正しかったと思いたいから。

『私、今年の９月から韓国に住む』

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