それはまるで蝶のようだった (ページ33)

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デートページ33

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『ジョンイナ、どうだった？』

何曲か踊ってもらって
テミンさんが帰った後、
(というかオッパが追い出した)
恐らくこの滞在中に会うことはない
チャニョルさんに挨拶をしようと、
私は作業室に来ていた。

『うーん…どうだったかと言われると
スジョンオンニとテミンさんに
コテンパンにやられてました』

『ははっ。スジョンとテミンに会ったんだ』

『キャラ濃いヤツらに会ったな～』と
チャニョルさんは楽しそうだ。

『この後どうするの？』

『オッパがご飯に連れて行ってくれて
そのままホテルに送り届けてくれるらしいです』

『それなら良かった。
明日のことも抜かりなくね！』

『はい！ありがとうございました』

『楽しんで～』

チャニョルさんはヒラヒラと手を振ると
真剣にパソコンに向かい始めたので
私な静かに部屋を出た。

それから地下駐車場に下りると、
オッパが車のキーをくるくる回しながら
待っていた。

『オッパ、お待たせ』

『ん、ヒョンと話できた？』

『うん。でも忙しそうだったから
手短に済ませてきた』

『あんまり遅いと俺も心配してたから
それで正解』

『はい乗って』と促されたのはベンツだった。

…こういうところは
やっぱり芸能人だなぁと思う。

オッパはキャップを被りメガネを掛けると、
なぜか私にもキャップとメガネをつけさせた。

『私も変装する必要ある？』

『一応ね。秘密のデートだから』

『で、デート！？』

咳き込んだ私の横で、
オッパは上機嫌で車を発車させた。

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