それはまるで蝶のようだった (ページ27)

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激甘オッパページ27

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『ヒュー！ジョンイナ！やるなぁ！』

『お熱いねぇ！』

途端に騒ぎ出すビーグルたち。

『ちょ、ちょ！オッパ！離して！』

『むり。離さない』

私が何とか離れようとしても
オッパはぎゅーぎゅーに抱き締めて
離そうとしてくれない。

『私たち、友達でしょ！？』

『 ……韓国では友達でもこれくらいする』

『えっ、ほんと？』

『 ……うそ』

すると、オッパはやっと離してくれた。

その顔はとっても穏やかだけど、
目は爛々としている。

『会いたかったよ、A。２ヶ月ぶりだね』

『うん、久しぶり』

『でも、どうして？いつ来たの？』

『まぁ、それには色々訳があって…… 』

目を泳がせようとすると、
チャニョルさんと目が合った。

すると、チャニョルさんが
『ベク、セフナ！
俺たちはビビンバでも食いに行くかー！』
と、ベッキョンさんとセフンさんの背中を押して
練習室を出ていった。

バタン、と閉まるドア。

でも、またドアが開いて
チャニョルさんが顔を覗かせた。

『あ、Aちゃん。
俺、作業室にいるから
ホテルに戻る時は声かけてね！
俺の車に荷物入れっぱなしだから！』

すると、なぜかオッパが顔色を変えて
チャニョルさんに何かを投げつけた。

『いって！…何だよこれ』

『俺の車の鍵。
ヒョン、Aの荷物、俺の車に移動しておいて。
帰りは俺が送っていくから』

『へーへー』

『まったく…なんで俺が…』と
チャニョルさんはブツブツと言いながら
練習室を出ていった。

オッパはどこまでも過保護である。

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