それはまるで蝶のようだった (ページ25)

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いざ潜入ページ25

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チャニョルさんの話によると
本当はチャニョルさん１人で
迎えに来る予定だった(目立つから)んだけど、
宿舎で暇を持て余してた
この２人もついてきたらしい。

「 Aちゃんにやっとあえた～」

「え？」

「ジョンイナ、ずっとAちゃんの
おはなし、してる」

セフンさんが若干むすっとしてる。

『嫉妬ですか？』

『違う！…って、あれ？
Aちゃん、韓国語…… 』

セフンさん以外の２人も目を丸くしている。

『あ、少しだけ話せるようになりました』

そう、私は渡韓する前までに
何とか日常会話程度くらいは
話せるようになろうと、
受験勉強と並行して勉強した。

その結果、だいぶ話せるようになった。

すると、チャニョルさんが大きく息を吐いた。

『なんだ～よかった～。
俺ら、あんまり日本語上手くないから
話せること限られてるなぁって
思ってたんだよ～』

『まだ分からないことの方が多いですよ？』

『それだけ話せるなら問題ないよ！』

それから小さく『ジョンイナも喜ぶね』と
チャニョルさんは笑った。

車はいつの間にかソウル市内に来ていて、
SMビルの地下駐車場に入っていく。

いよいよSMビルに潜入だ。

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