それはまるで蝶のようだった (ページ24)

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まさかのBMW ページ24

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「くるまをとめてあるんだ！」と言う
チャニョルさんの後ろにくっついて
空港を出てロータリーまで歩く。

「はい、これ！のって！」

そう言ってチャニョルさんが指差したのは
まさかのBMWだった。

……車に詳しくなくても知ってるよ？
この車１０００万円くらいするよね？

……というか、

「チャニョルさんが運転するんですか！？」

「？うん？そうだよー？」

てっきり、マネージャーさんとかか
運転してくるものだと思ってた…。

というか、マネージャーさんたちは
この話知ってるのかな…。

「あ、マネヒョンには
はなしてあるからだいじょぶー！」

……この人は心も読めちゃうのか。

トランクにキャリーバッグを入れてもらって
助っ席に乗り込むと、
後部座席からにゅっと２つの顔が飛び出してきた。

「こんにちは！」

「こんにちは～」

「わぁ！？びっくりした！！」

面白そうに笑うチャニョルさんは
２人を指差して、韓国語で何かを言っている。

……あれ、この２人って。

「ベッキョンさんと、セフンさん！」

すると、子犬のような顔をした
ベッキョンさんが目を丸くした。

「ぼくたち、しってるの？」

「もちろん！オッパのヒョンたちですから」

「うれしいな～」

ベッキョンさんは「きゅるるん」と
擬音が付きそうなほど愛らしく笑う。

「ぼくはベッキョンです！」

「ぼくはセフンです～。
Aちゃん、かわいいですね～」

２人は改めて自己紹介をしてくれた。

……おっと、オセフン。
それはただのナンパだよ。

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