それはまるで蝶のようだった (ページ23)

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やたらデカい人ページ23

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今回の旅の目的は
オッパの誕生日をお祝いすることの他に、
もう一つある。

それはとっておきのサプライズ。

オッパ、どんな顔をするかな？

そんなことを考えながら到着ロビーに出てくると
そこには人、人、人。

…広すぎない…？

こんな広いところで
チャニョルさんを探さなきゃいけないの？

キョロキョロしていると、
馬鹿でかいロビーに引けを取らない
やたらデカい人がブンブンと手を振っている。

…あ、見つけた。

チャニョルさんだ。

サングラスをしてキャップを被っているけど
間違いなくチャニョルさんだ。

それにしても、よく私を見つけたなぁ…と
思いながら真っ直ぐチャニョルさんの元を
目指す。

『アニョハセヨ！』

「アニョハセヨ、Aちゃん！
かんこくへようこそ！」

オッパよりずっと流暢な日本語。

こころなしか、２か月前よりも
ずっと上手になっている気がする。

「こちらこそ、お迎えありがとうございます。
日本語、上手になりましたね！」

「そんなこと、ないです！
さぁ、いこう！」

ニコニコしているチャニョルさんは
私からキャリーバッグをひったくって
ずんずんと歩き出した。

……お顔もそうだけど、中身もイケメンだ。

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