それでもいい (ページ1)

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Episode1 ページ1

ヌナを思って、

笑顔を作ったから
いけなかったんだ。

ジミ「僕じゃダメですか？」

○○「・・・笑顔で
そういうこと言う人、
あまり好きじゃない。」

ジミ「あはは、
そうですよね。」

勇気を出して初めて言った、
告白。

笑いながら
心が壊れそうになった。

───ヌナには、恋人がいる。

俺が呼ばれるのは決まって、
恋人とうまくいっていない時。

恋人の愚痴を話して、
俺の前で泣いて、
嫌いだとか、
もう別れるだとか言って、
最後はいつも───、

○○「あ、彼から連絡・・・！！
ごめんね、ジミ。行くね。」

ジミ「ヌナ」

○○「急がなきゃ、
今日はありがとう、」

ジミ「気をつけて、」

ヌナがお金を置いて
慌てて店を出ていく。

俺はいつも
その場に1人で残される。

ヌナが使った

取り皿、

箸、

グラス

を、眺めながら思うんだ。

・・・次はいつ

呼び出してくれるんだろう

って。

宿舎に帰って来た。

テヒ「ジナ、
お帰り」

ジミ「ただいま」

テヒ「・・・また
あの女に会ってきただろ。」

ジミ「あの女って言うなよ。」

テヒ「わかるよ、顔見たら。

あの女に会ってきた時はいつも
悲しそうな顔してる。」

ジミ「あはは
気のせいだって。」

ジュン「ジナ。」

ジミ「ヒョン。帰りました。」

ジュン「・・・また
あの女に会ってきたのか？」

ジミ「あはは、
すごいですね、
エスパーですか？」

───乾いた笑いでごまかす。

二人とも、俺の顔見ただけで
そう言うから。

ジュン「ジナ、
悪いことは言わない。
やめとけ。」

ジミ「心配かけてすみません。
なんか、ほっとけなくて。
あはは。」

ジュン「利用されてるって
わかってんだろ？
今日だって
あんなハードな練習の後に・・・
お前の体がもたないよ。」

ジミ「あぁ、
本当に心配かけてますね。
すみません。
でも大丈夫です、ヒョン。
僕は元気です。
ありがとうございます。」

部屋に戻る。

体から、
ヌナと飲んでたお酒の匂いがして。

苦しくて、悲しくて
どうしようもなく求めてしまう。

───ヌナに会いたい───。

Episode1 End