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・村上
会場を使った、リハーサルの日。
楽屋で会うたすばるは、どこか緊張した面持ちやった。
楽器チェックに行っとった亮が戻ってきて、あと2人と大倉だけやでー、
なんて言うから、すばるを誘って席を立った。
明日の本番同様にセットが組まれた会場。
ステージ裏に一歩足を踏み入れると、あちこちから飛び交う指示や掛け声。
怯えたようにすばるが足を止めた。
「大丈夫。ほら見てみ？すばる。
皆一生懸命や」
忙しそうに動き回るスタッフの姿をじっと見つめたすばるは、ぐっと唇を噛み締めて前を向いた。
人の懸命な姿は、周りに力を与える。
俺らも時に危なっかしいほどがむしゃらなすばるに、心配と同時に間違いなく力をもらってきた。
「おはようございますー！よろしくお願いしますー！」
大きな声で挨拶をしながら進むと、それに応えるスタッフさんの声が響く。
すばるも俺の隣で、小さく頭を下げとった。
物珍しそうな目で見てくる人も確かにおるけど、顔見知りからの明るい挨拶に、すばるは少し笑顔を見せて。
何も怖くなんてないやろ？皆、俺らを待っててくれてんで。
ステージに立ったすばるは、少しの間戸惑うように固まっとったけど、やがて縁ギリギリまで歩み出て広い会場を見渡す。
その目には緊張の色は確かに見えるんやけど、それと同時に、ずっと見ていなかった興奮の色も浮かんでいた。
「こんなところがホームやなんて、俺らも贅沢やな」
隣に立って言うと、頷いて少し笑った。
すばるの口が、小さく動く。
“また、ここでライブ、できるんやな”
「・・・ん、できるよ。なんぼでもできる」
すばるは少し、眩しそうに目を細めた。
“そーか・・・それなら、
うたえへんくてもええか”
俺はびっくりして目を見開いたけど、すばるは穏やかに口元を緩めとって。
不意にポケットからブルースハープを取り出すと、広い空間に向かって吹き鳴らした。
マイクも何も通さんその音やけど、空間に吸収されとるんやろうけど、
会場の隅々まで響いとるような気がした。
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朝燈(プロフ) - YOUMIさん» →方法だと私は思っています。長々と続いたこのお話も、いよいよ最終章です。どうか最後までお付き合いください！いつも本当にありがとうございます！！ (2015年4月14日 19時) (
レス) id: bfcd726f25 (このIDを非表示/違反報告)
朝燈(プロフ) - YOUMIさん» ありがとうございます！もう消去してしまいましたが、あのニュースの後迷う思いをこちらで色々書かせていただきました。たくさんの励ましをもらったことに、感謝の思いは尽きません。読んでくれる方がいる限り、完結させる責任があると、それが感謝を表す一番の→ (2015年4月14日 19時) (レス) id: bfcd726f25 (このIDを非表示/違反報告)
結莉(プロフ) - part12、お疲れ様でした´ω`*ライブに立つのとてもドキドキですね！最後の最後まで、関ジャニ∞の絆が見られることを期待してます(*`･ω･´) (2015年4月13日 23時) (レス) id: 8090059a18 (このIDを非表示/違反報告)
YOUMI(プロフ) - 真剣に向き合っているからこそ、悩むこともあると思います。ですが今まで積み上げてきたものを信じてこれからもがんばって下さい☆ゆっくりと楽しみにお話を待っています☆ (2015年4月13日 23時) (レス) id: 1861e55e7e (このIDを非表示/違反報告)
YOUMI(プロフ) - ニュースをみて驚き、朝燈さんと読者さんとのコメントのやり取りをよんで心が震えました。朝燈さんが作品と真摯に向き合って大切につくられるお話で私を含めこれだけたくさんの読者さんに愛されPOWERを与えてくれるお話はなかなかありません！最高で最強なお話です！ (2015年4月13日 23時) (レス) id: 1861e55e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝燈 | 作成日時：2015年3月14日 23時
