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【23】 ページ23
「あー、暑い無理。」
「本当暑いね。」
少し動いただけでも、
じわりと汗が滲むようになった季節は、
太陽が容赦なく照りつける。
「明日からやっと夏休みだね。」
「夏休みって言っても、後半は殆どバイト三昧だけどね。」
前髪をかきあげるその仕草が綺麗で、思わず見惚れてしまう。
「ねぇ、A。」
「うん？」
「せっかく夏休みだしさ、夏らしいことやりたくない？」
「やりたい！」
「決まりだね。」
その提案に頷くと、京香ちゃんはそれはそれは綺麗な笑顔を浮かべた。
「そうと決まれば人集めないとね。」
「え？」
「人数は多い方が楽しいでしょ？」
そう言いながら、早速スマホを操作してる京香ちゃん。
何という行動力…。
「A。」
「ん？」
「二宮くん呼びなよ？」
「へ？」
「私は他の人に声掛けとくからさ。」
そう言ってアイスコーヒーを飲み干した彼女は、
「じゃあ後でね。」と、手を振って去って行った。
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作者名：和音
| 作成日時：2019年5月4日 17時
