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父親は私とシッター、
次に荒らされた部屋を目にした。
シッターもそれには驚いて
慌てて手を緩めたけど、
父親は私が目の前で
殺されかけているにも関わらず、
平気で素通りしていった。
そのままいつものように
冷蔵庫からお酒を取りだし、
テレビをつけ、流れた再放送の漫才を見て笑っていた。
シッターは戸惑っていたけど、
私に見られたことに変わりはないから、
どうにかして口止めしようと思ったんだと思う。
風呂場に連れていくと桶に水を入れて、
「さっき何か見た？」と尋ねた。
「お兄さんがお財布弄ってた。」
と正直に言えば水面に顔を押し付けられ、
息が苦しくなってきたところで
顔を上げられ、また尋ねられる。
「さっき何か見た？」
A「ゲホッ………っ何も見てないよ。」
「だよね。本当のこと言ってくれて嬉しい。」
でも結局、私が黙ってても怪しんだ母親に
簡単にバレて直ぐに居なくなった。
A「…早めに気付いて良かったね。」
母「そうね。通帳も財布も確認して良かった。」
A「ヘソクリもだよ。」
母「え。」
A「お父さんのヘソクリ。」
そう言えば、母親は血相を変えて
父親がいつも隠しているヘソクリの
あらゆる場所を確認しにいった。
母「嘘…嘘嘘！！」
何度確認しても同じことなのに、
ガサゴソと家にある物全てを
引っくり返す気かと言わんばかりに血眼で探す母親。
彼女は無いことを本当に確認すると、
私に詰め寄ってきた。
母「A！知ってたの！？どうして、止めなかったの！！何で直ぐお母さんに言わないの！！そうしたら、こんなに被害は大きくなかったかも…。」
A「殺されかけたから。」
母「…え？」
A「あの人が、目撃した私を殺そうとしたから、黙っていた。それに、お父さんはヘソクリが無くなっていても気にしないよ。"見てた"から。」
話す気は無かったけど、
青白い母親の顔を見ていると、
黙っていることが申し訳なく感じた。
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Shiona(プロフ) - 菫さん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。毎度コメントありがとうございます(*´ω`*)これから他の作品でもオリキャラ勢が登場する予定ですので、よろしくお願いします！ (5月26日 17時) (
レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 遊馬きゅん！！♡ 前々作のキャラが再登場してくれるの需要しかないです！！次の更新楽しみにしています！ (2023年4月22日 12時) (レス) id: a9a6cb0fc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiona
| 作成日時：2023年4月3日 11時
