結婚しなければ良かった ページ9
母「A、ほらこっちにおいで。」
私の母親は、
世界の誰よりも可哀想な人だと思う。
結婚した男には毎日のように殴られ、
仕事をしていない上に人見知りだから
友人と呼べるような人も周囲に居なくて、
見る度に泣いていた。
母「今日から一緒に遊んでくれる人よ。」
そう言って母親が連れてきたのは、
一見良い人そうなシッターさん。
いや、確かに良い人ではあった。
幼い廿楽の面倒も見てくれていたし、
私の宿題を見てくれたりしていた。
「良い？こういう傷は、まず洗って、冷やして、圧迫するんだよ。」
A「あっぱく？」
父親に殴られた時は
理由は聞かずに処置の仕方を教えてくれた。
そのおかげでシッターが居ない時も
私と廿楽はお互いの傷を癒し合えた。
ただ、チラシの広告で
紹介されていた小さな会社だったから、
粗は見えてくる。
A「…………何してるの？」
通帳やら財布やらを漁っていたところに
出会したのは、運が無かった。
優しかったその人は見つかった焦りからか、
パニックになっていた。
バラされたら終わりとでも思ったんだろう。
近くにあったクッションで顔を押さえつけられて、
だんだんと息が出来なくなっていった。
でも、なかなか意識を失わない私に
痺れを切らしたらしいその人は、
今度は直に首を絞めてきた。
クッションとは比べ物にならないほど
苦しく、強いそれ。
生理的な涙やら涎やらが流れるなか、
必死に助けを求めようと目を周囲に動かした。
そのとき、父親が帰ってきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1415人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Shiona(プロフ) - 菫さん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。毎度コメントありがとうございます(*´ω`*)これから他の作品でもオリキャラ勢が登場する予定ですので、よろしくお願いします！ (5月26日 17時) (
レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 遊馬きゅん！！♡ 前々作のキャラが再登場してくれるの需要しかないです！！次の更新楽しみにしています！ (2023年4月22日 12時) (レス) id: a9a6cb0fc5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Shiona
| 作成日時：2023年4月3日 11時
