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こんなに冷静に怒ったのはいつぶりだろう。
樹は思わず身震いしているし、
隣の京本くんもめっちゃ見てくる。
A「行こう京本くん。頬冷やさなきゃ。」
これ以上此処に居たくなくて、
そのまま樹を置いてこの場から逃げる。
樹も追い掛けてはこなかった。
流石にね。あんな奴でも流石に。
とりあえず今は京本くんの傷の方が先だ。
近くの自販機で水を買って頬に当てる。
A「ごめん、腫れないと良いんだけど…。口の中も切ったよね。」
大我「このくらい平気です。」
自販機の隣のベンチに座らせて、
口の端から出る血をハンカチで拭うが、
じっと見つめてくる視線が痛い。
怒ってるとか、
そんなんじゃないだろうけど、
目は合わせられない。
A「……家に保冷剤ある？帰ったら冷やして、ガーゼで圧迫しなきゃ。念の為、明日は病院に行って処置してもらってね。治療費これくらいで足りるかな。」
財布から諭吉を取り出したけど、
京本くんはそれを手で制した。
大我「ただの打撲なんで大丈夫すよ。」
A「駄目だよ。軽い傷でも何が起こるか分かんないんだから。」
言いながら、
脳裏に浮かぶのは嫌いな人物。
あー嫌だ。何でまた思い出すかな。
怪我を見たら思い出す癖どうにかしなきゃ。
とりあえずグググッと手で押し返されるので
諭吉は財布の中に一旦戻して、
喋ったことでまた出てきた血を拭う。
大我「……ガーゼで圧迫って、どうやるんすか。」
A「え。……あー、そっか。普通なら分かんないか。簡単だよ。強めに貼れば良いだけ。」
大我「説明下手くそ。」
A「は？」
我ながら良い説明出来たと思うんですけど？
なんて思いは胸に仕舞い込み、
手を取って京本くんを立たせる。
A「見た方が今後やりやすいかもね。ちょっとお邪魔するよ。」
大我「はーい。」
うわ、絶対わざとだ。
そのゆるっゆるな顔で隠してるつもりか。
「ガーゼなんて家に無い」と言うので、
途中コンビニで買って京本家へ向かった。
なんか、案内されなくても
行けるようになってる自分が怖いわ。
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Shiona(プロフ) - 菫さん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。毎度コメントありがとうございます(*´ω`*)これから他の作品でもオリキャラ勢が登場する予定ですので、よろしくお願いします！ (5月26日 17時) (
レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 遊馬きゅん！！♡ 前々作のキャラが再登場してくれるの需要しかないです！！次の更新楽しみにしています！ (2023年4月22日 12時) (レス) id: a9a6cb0fc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiona
| 作成日時：2023年4月3日 11時
