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A「それなら最初から誓いなんて起てなければ良いのにね。ずっと一緒に居る保証なんてどこにも無いし。」
大我「…Aさん、何で結婚したんですか。」
A「…。」
京本くんの言葉に、
直ぐに答えられなかった。
樹《絶対幸せにするから！！絶対、後悔させないから！！俺とずっと一緒に居てほしい！》
泣きながら言われたあのプロポーズも、
当時は真剣さが伝わったけど、今では疑ってしまう。
A「……あのときは、こうなると思わなかったからだよ。」
後からは何とでも言える。
結婚するときは、
樹がこんなに浮気するとは思わなかったし、
私が他の人に惹かれるとも思わなかった。
大我「…あ、出てきましたよ。」
変な沈黙を破るように京本くんが口を開く。
その言葉にハッと意識を戻して
ホテルの方へ目をやれば、
ニコニコしている樹達が居た。
急いでお会計をして
姿がよく見える場所へ移動する。
時計を見れば
まだ1時間半しか経っていない。
あの人の言っていたことは、存外嘘ではなさそうだ。
「今日はありがと〜！！また直ぐに連絡してね！半年後とか許さないから！」
樹「はいはい。じゃ。」
「あっ、ちょっと待って！」
もう解散するのか、なんて思っていれば、
女性の方が樹を引き止めてキスをした。
樹の方も突き放す素振りはなく、
されるがままと言った感じだった。
A(……そう言えば、キスも全然してないな。)
いつからしてないだろう。
最後にしたのはいつだろう。
なんだか酷く寂しく感じた。
呆然と二人を見ていれば、
突如項に手を当てられる。
そのまま半ば無理矢理隣に顔を向けられ、
京本くんの端正な顔が視界いっぱいに広がった。
マスク越しに当たる感触に、
懐かしさを覚える。
大我「あ、すいません。その
ーマスクしてて良かったー。
なんて呑気に言う京本くん。
茹でダコのように、林檎のように、
自分の顔が真っ赤になるのが分かる。
誰かの唇の感触なんて久し振りで、
もう免疫なんてついてなかった。
マスク越しでも
京本くんの唇の感触が分かった。
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Shiona(プロフ) - 菫さん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。毎度コメントありがとうございます(*´ω`*)これから他の作品でもオリキャラ勢が登場する予定ですので、よろしくお願いします！ (5月26日 17時) (
レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 遊馬きゅん！！♡ 前々作のキャラが再登場してくれるの需要しかないです！！次の更新楽しみにしています！ (2023年4月22日 12時) (レス) id: a9a6cb0fc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiona
| 作成日時：2023年4月3日 11時
