ごめんね ページ29
樹「お願いA。…帰ってきて。もう全員切ったから。もう二度とあんなことしないから。俺、Aが居ないと駄目なんだ。A無しの人生なんて考えられない。」
膝の上で握った手の上に、
樹の細くて男らしい手が重ねられる。
その手は若干震えていて、
次に来る私の言葉をじっと待っている。
A「……ごめん、樹。」
樹「っ…！」
A「私は、いつも自分のことばっかりで、人から聞いた話だけで、樹の話を聞こうともしなかった。」
傷付いたような表情をする樹。
もうこれ以上、そんな顔は見たくなかった。
A「私だって京本くんに対して疚しい気持ちが無いとは言い切れないのに、樹のことだけ責めた。」
やっぱり私は、樹を見捨てられない。
重ねられた手をゆっくり握る。
細い指は震えを隠すように、
その見た目とは裏腹な強い力で握り返してくる。
樹「A…、ごめん。ごめん。」
A「…怪我が治ったら、もう一度きちんと話し合おう。お互い本音で、隠し事無しで。」
樹「うんっ…。」
私達は、検温の時間に
看護師さんが来るまで二人して泣き合った。
病室に入ったら
夫婦で号泣してるもんだから、
看護師さんはさぞ驚いただろう。
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Shiona(プロフ) - 菫さん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。毎度コメントありがとうございます(*´ω`*)これから他の作品でもオリキャラ勢が登場する予定ですので、よろしくお願いします！ (5月26日 17時) (
レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 遊馬きゅん！！♡ 前々作のキャラが再登場してくれるの需要しかないです！！次の更新楽しみにしています！ (2023年4月22日 12時) (レス) id: a9a6cb0fc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiona
| 作成日時：2023年4月3日 11時
