第4話 ページ6
「シルヴァ、凌月は自室のベッドに寝かしときな」
「ああ、わかった」
「凌月はもう寝てな。手当てはやっとくから。今日はもう休め」
「わかりました…ありがとうございます…」
シルヴァの背中越しに答える。
休め、と言われて気が抜けたのか、俺はその直後意識を手放した。
次の日＿＿＿＿＿
ジリリリリリリリという目覚まし時計の音で俺は目を覚ました。
視線の先には見慣れた自室の天井があり、
ベッドの隣にある窓からは柔らかい日の光が差し込んできている。
どうやら一晩中眠っていたようだ。
「そういえば自室に運ばれたんだったな……」
上半身のみを起こすと自分の身体の節々が痛んだが動けない程ではなかった。
そのまま立ち上がろうとした時、部屋のドアが開いて人型シルヴァとばあ様が入ってきた。
「凌月！！」
「起きたか」
「おはようございます」
「身体、大丈夫か？まだどこか痛むか？苦しいか？大丈夫か！？」
「落ち着けシルヴァ」
「アハハ……俺は大丈夫ですよばあ様、シルヴァ。
まだ痛む所はあるけど今日一日安静にしてればなおるかと……」
俺の言葉に二人は安心したような表情をうかべた。
「そうか。やっぱりばあ様の医療術はすごいな」
「これでも3500年以上生きてるからね。
さて凌月、お前が負った怪我だけど左腕に大きなヒビが3か所あったよ。
他は右足、あばら骨、ろっ骨に亀裂が一か所。右腕に銃弾が一発と左足に火傷、
その他打撲や切り傷は身体中にあった」
「ワオ」
「お前もっと自分の身体を大事にしろよ……」
呆れたようにシルヴァは言った。
「とりあえず、今日一日は絶対安静だ。暇になるだろうし、なんか読みたい本とかあるか？」
「えーっと、治癒能力に関する本とかないですか？」
「治癒能力か……100冊ぐらいあるぞ。全部読むか？」
「そんなには無理です……ていうか多いですね」
「治癒能力と言っても色々な種類があるからねぇ……ただの傷を治すものや解毒とかさ」
「じゃあ基礎的な事とか戦争中で役に立ちそうな知識が乗ってるのないですか」
「そのカテゴリに絞り込むと全部で5冊くらいかな」
「いきなり少ないな」
とりあえず全部読むことにした。
ばあ様は異空間から本を取り出すと何故か俺に放り投げてきた。
「え、ちょ、痛ッ！」
頭に一冊当たったが気にしない。
出してきた本5冊はかなりの厚さで、1冊あたり600ページはありそうだった。
ていうか安静にしてろと言いながら何故怪我人に本を投げたんだばあ様。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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オタク(プロフ) - 中等部って中学生のことですか？ (2018年5月30日 19時) (
レス) id: 1d0e3e2d71 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶アイス食べたい - リメイク前から読んでました！早く続きが読みたいです！これからも頑張ってください！ (2017年8月16日 13時) (レス) id: 3e47bafe36 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶アイス食べたい - すっごく面白かったです! (2017年8月16日 12時) (レス) id: 3e47bafe36 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - お久しぶりです！リメイクお疲れ様です。リメイク前から見てますが、リメイク前とリメイク後両方共面白いです！これからも頑張ってください！！！！ (2015年7月12日 1時) (レス) id: 73e5ad6ab6 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - リメイクお疲れ様です( ´ ▽ ` )ﾉ更新頑張って下さい！ (2015年2月23日 19時) (レス) id: 7bf253cce0 (このIDを非表示/違反報告)
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