第15話(ルーク視点) ページ17
「なんなんだあいつは……」
まるで俺に勝つ自信があるような感じだった。
学園内ランキングで俺は3位に入るが、実力だけなら幼馴染の海にも負けない。
小さい頃からお互いに競い合い、名家出身の海といつでも同等でいられるように
俺は誰よりも努力をしてきた。
そのおかげで、中等部に進学したときから俺はSクラスで、
普通の奴等よりも戦闘経験が豊富だった。
そしてかなりの数のクエストを受け、成功させてきた。
そのほとんどは対人戦闘で色々な強敵を相手に戦ってきた。
だから大抵の奴は目測でどれだけ強いのか把握できるのだが……
「あいつ、強い、な……」
小声でつぶやく。
底が見えない。暁月凌月はまさにそんな感じだった。
強い奴ほど、その強さを隠すのも上手い。
俺は直感的に奴がとんでもない奴だと分かった。
「……気に食わないなあの野郎！いいかルーク！！
絶対にあいつに負けるんじゃないぞ！負けたら承知しないからな！！！」
「あ、ああ。当たり前だ！！」
黙りこくっていた俺に喝を入れるように、海は柄にもなく大声で言った。
おそらく海もわかっているはずだ。
俺があいつ…暁月凌月に決闘を申し込んだのは、
アイツの本当の実力を見るため、というのが主な目的だ。
アイツの言葉が引っ掛かり、あの後俺は職員室で色々な先生にあいつのことを聞いてみたが
殆ど同じような答えしか返ってこなかった。その上、大抵はぐらかされた。
違和感を感じた俺は海に相談し、あいつの経歴を調べた。
すると、あいつは確かに進級試験時一人だけ別に全国最難関の問題を集めた
ペーパーテストをやらされていた事が分かった。勿論、先生の監視付きで。
そしてさらに調べた結果、
あいつはクラスアップ試験やその他の試験に一切出席していないことも分かった。
この試験は強制なのに、そいつはその試験があるときだけ決まって欠席していたようだ。
この方法をとれば、例え本当は強くてもずっとEクラスに居られる。
一般生徒から見れば、「自信がないんだろ」の一言で片づけられるが、
俺にはどうしてもそう思えなかった。更に、あいつがい〇めをする理由も分からなくなった。
だから決闘を申し込んだ。多分アイツは面倒事が大嫌いだろうから、
こうすればイラついて本気出してくると思ったから。
これは単なる直感だったが、あいつの最後の言葉で確信した。
この勝負…奴は本来の実力を出してくると。
俺は気を引き締めなおすと、海と共に控室を出た。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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オタク(プロフ) - 中等部って中学生のことですか？ (2018年5月30日 19時) (
レス) id: 1d0e3e2d71 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶アイス食べたい - リメイク前から読んでました！早く続きが読みたいです！これからも頑張ってください！ (2017年8月16日 13時) (レス) id: 3e47bafe36 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶アイス食べたい - すっごく面白かったです! (2017年8月16日 12時) (レス) id: 3e47bafe36 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - お久しぶりです！リメイクお疲れ様です。リメイク前から見てますが、リメイク前とリメイク後両方共面白いです！これからも頑張ってください！！！！ (2015年7月12日 1時) (レス) id: 73e5ad6ab6 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - リメイクお疲れ様です( ´ ▽ ` )ﾉ更新頑張って下さい！ (2015年2月23日 19時) (レス) id: 7bf253cce0 (このIDを非表示/違反報告)
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