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30話.復活 ページ32
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クロゥが健康状態諸々の理由で医師に拘束されて、約二日後。漸く許可が降り、事務所に復帰する事ができた。
「ご迷惑をお掛けしました」
深々と頭を下げるクロゥに、彼女の復帰を心待ちににしていた事務員たちが駆け寄る。
「もう大丈夫なの？」
「はい、体調も戻りましたので。明日から仕事復帰します」
「やった〜！また明日からよろしくねクロゥ！」
「あ、でも無茶はダメよ」
「この三日間で身に染みました」
(ホークス自らが病院にやって来た日を含めると)三日間の安静を強いられたクロゥの顔は逆に疲れを滲ませていたが、顔色は前より健康的になっているようだ。
「そりゃぁ、三日も寝ればね」
ホークスが誰にも聞こえぬようほそりと零す。
少しはマシな顔色になったクロゥを遠目で確認して、資料に目を落とす。
___________もう、大丈夫かな。
「そうだ、クロゥ」
「はい？」
「そっちの書類の確認と処理が大方片付いたら声掛けて」
「？ なんでです？」
「決まってるじゃん。パトロールだよ」
「……ぇ」
「明日から前線にも参加してもらうから、そのつもりで」
返事のない新人
「？ クロゥ」
「あ、はい。了解しました」
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作者名：上白糖 | 作成日時：2019年8月23日 14時
