【2j3j】伊吹さんは超鈍感。【学パロ】 (ページ4)

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2話ページ4

いつものように集合場所の駅のベンチでスマホをいじりながら幼馴染が来るのを待っていると控えめに声を掛けられた。

その声に顔をあげれば顔を赤らめた男子高生がこちらを見ていて、どうしたんだろうと思いつつ首を傾げると

「こ、これ！！」

と手紙を渡される。

あぁ…と納得しながら

「あ、遥に渡しときますね」

と軽く笑いながら言う。

遥宛の手紙…つまりラブレターだろうそれを受け取って鞄に入れる。

「ぇ、あっ、いや、あの！！」

「A〜、おはよう」

「…はよ……そいつ誰？」

何か言おうとした男の子の言葉を遮って挨拶をしてきたのは幼馴染の叶と葛葉だった。

葛葉の質問に「あー、、預かり物したの」と言えば葛葉は心底不機嫌そうな顔で「まだ用あんの？」と聞く。

えぇ、なんでそんなに不機嫌なの…なんて思いながらその様子を見ていれば男の子と目が合う。

男の子は「そ、それ呼んでください！」とだけ言って去っていった。

え、？遥の手紙を私が読むの？

なんて思っているとベンチの後ろから「おはよ！」と抱き着かれたので多分後ろの遥に言ったのだろう。紛らわしいな…。

そんなことを考えてからしまった手紙を遥に渡そうとする。

しかしそれは叶に取られてしまい渡すことが出来ない。

なんだ嫉妬か？なんて思いながら「それ遥に渡すやつ」と言えば叶は少し驚いたようにこちらを見て静かに笑いながら「僕の検問で通ったら僕から渡すね」と言った。

検問って……それ絶対渡さないやつ…。